岩内が深夜のSTVテレビに

 テレビ放送のご案内です。私の苦手分野ですので、この情報は間違っているかもしれませんが、皆さんの情報力で詳細はお確かめください。

 STV(北海道の民放)の水曜日の深夜、正確には木曜日の日付に変わった0時29分からの「ヴギウギ専務」という番組があります。と言っても、私も先週初めて知りました。函館の立待岬から稚内の宗谷岬までの約600kmを徒歩で旅する内容です。いわゆるバラエティー番組ですね。

 先週、8日の放送は、寿都町から岩内町までの内容でした。途中、雷電海岸などの風景も映し出されましたが、長いトンネルが続き、大変だという点がアピールされていました。

 予告を見た限りでは、岩内の街中がいくつか出て、たら丸君も登場ですよ。本日の深夜の放送ですので、お間違いなく。北海道外の皆さま、ごめんなさい。見ることはできません。悔しいですね。しからば、あなたの足で岩内に来てくださいね。

寒い時には鍋、糠ニシンでどうぞ

 今年の冬は全国的に寒い日が続いていますが、皆さまの体調はいかがでしょうか。今年は鍋物がよく紹介されているようですが、私からは、糠ニシンで鍋を提案させていただきます。

 糠ニシンは、北海道ではよく消費されるのですが、本州方面の方にとっては、あまりポピュラーな食べ物ではないようですね。ニシンを塩をまぜた糠に漬込み、重石をして保存食としたのは昔の漬け方。現在の浅漬けと呼ばれる漬け方は、メーカーによっての違いはありますが、一週間程度漬けたもので、減塩タイプが多くなりました。

 糠は、お米の表皮であり、栄養成分は体にいいものをたくさん含んでいます。特に、フィチン酸は抗ガン作用、抗腫瘍作用などの効果があるとされています。そのほか、ビタミン、ミネラル、食物繊維も豊富。ニシンのDHAとEPAが加わると、これなら向かうところ敵なしといった感じですね。

 あっさり塩味の鍋(三平汁)にすれば、野菜などもとれて、インフルエンザウイルスなど入ってくる隙間がなくなってしまいますね。ということで、一八の糠ニシンのご購入をお待ちしております。焼いても美味しい浅漬けタイプと、しょっぱい本漬けタイプの二種類がございます。

いわないスキー場の現在

 12月から毎週日曜日は、岩内町のスキー事情についてお話をしてきましたが、今回は現在のスキー場の事をお話いたします。私自身、運営側に携わっている人間ではないので、間違った事を書いてしまったら、ご指摘ください。

 10年前に民間企業が撤退し、いわないスキー場は毎年、今年もリフトが動くのだろうかと言われてきました。リフトを動かすためには、それなりのお金がかかる。ロッジの運営には人件費もかかる。お客はスキー離れ。高速クワッドリフトが動かなければ、人が来ない。

 そんな悪循環で廃止になるスキー場は、日本のスキー場を見てもあちこちにあります。そんな中で、岩内スキー場は町の有志による運営によってここまで来ています。

 選択した道は、地元の子供が滑る最低のペアリフトを残す。クワッドは、メンテナンス費用がかかりすぎるために諦める。代わりに、パウダースノーを求める少数のお客を、キャット(雪上車で人を運ぶ)ツアーで、利益を確保する。

 すなわち、このスキー場では、2極化を進めたという事です。ある程度のレベルの人たちにとっては、ペアリフトだけでは物足りないのですが、地元の小さな子供たちにとっては、気軽に滑る事ができます。キャットでは、パウダースノーを求める人たちにとっては、リフトがないことが逆に他の人たちが入って来ないというメリットにもなります。

 ロッジの裏方では、昼食時の忙しいときだけボランティアとして、お手伝いをしに来る人もいます。なんとかこのスキー場を残したいという気持ちから、ここまで来ている事は、いろいろな人たちの努力があってこそだと思います。

 時代とともにいろいろなものが変化しています。いわないスキー場は、そんな変化を経験して、また変えなければならない時が来ることでしょう。大切な事は、子供たちにとってどうなのか、を考えてあげるべきだと思います。

いわないスキー場でかまくらcafe&スノーマウンテン

 ニセコいわない国際スキー場で、2月11日と12日の連休で、いろいろなイベントが企画されているようです。【詳しくはこちら】

 かまくらカフェでは、無料でホットチョコレートやコーンポタージュなどがふるまわれるそうです。でも数量限定なので、朝早くいかないとだめかもね。かまくらと言うと、甘酒とかおしるこなんてイメージをすぐにするのですが、この感覚は私の世代でしょうね。

 スノーマウンテンでは、チューブスライダーやふれあい乗馬体験など、楽しいメニューが無料で楽しめます。小さなお子様をお持ちの御家族の皆さんはぜひ、いわないスキー場へ。

 インフルエンザが流行っているから行かないのではなく、インフルエンザに負けないように、外で遊ぶくらいの気持ちが欲しいなぁ~。

凍った海岸線の氷柱

 岩内から寿都方面へ行く海岸線は、雷電海岸と呼ばれています。その海岸線の10年ほど前までは、小さなトンネルがいくつも連なって、トンネルを抜けた場所からは、絶景を見ることができました。

 日本海側の海岸線の特徴として、荒波に削られた切り立った崖と海に挟まれたところが多く、崖からは、所々から大小の水が流れ出ているところがあります。その水が冬になると、凍りつき大きなつらら状になっています。

 1996年、古平町のトンネル岩盤崩落事故から、危険個所を回避するための大きなトンネルが次々と作られて、今ではその絶景を見ることができるポイントが少なくなりました。

 写真は、岩内から雷電へ向かう一番最初のトンネルに入る前の様子です。これは小さな氷ですが、雷電の近くに行くと、ものすごい氷の柱を見ることができる場所もあります。ここで紹介しろと?いえいえ、皆さんの目でお確かめください。ただし、車の運転にはくれぐれも気をつけて。駐車スペースの確保されてた場所をお選びください。 

日本海岩内海洋深層水の小口購入方法

 岩内町地場産業サポートセンターという施設は、大浜の岩内町工業団地の西の端にあります。昔の岩内しか知らない人には、大浜海水浴場を埋め立てた場所ですと言った方がわかりやすいでしょうか。

 日本海岩内海洋深層水のお話は、このブログで何度も出てきていますね。では、海洋深層水を使いたいのだけど、どうすればよいかをご紹介いたします。業務用の大口需要者のお話ではなく、一般のお客様が利用する場合について、お話をします。

 地場産業サポートセンターは、岩内町で運営をしていますので、一般のお客様は、平日のみ購入が可能です。施設には、大口、中口、小口と分かれていますので、小口分水と書かれてある方へ。

 水の種類は、原水(塩分約3%)、高ミネラル塩水(塩分約5%)、脱塩水(塩分0%)の3種。価格は原水が20リットルで100円。他の2種が5リットルで100円となっています。写真のように、自動販売機で小銭を入れて、ボタンを押すだけ。

 容器は窓口でも販売していますが、ご自身のものを持参するほうがいいでしょう。分からなければ、職員に尋ねると丁寧に教えてくれます。

 どんなものに使うと効果があるかは、施設にパンフレットとしておいてあります。一番代表的な利用方法としては、炊飯です。お米を炊くときに原水を米3合に対し、45cc入れて炊き上げると、粘りとツヤのある、ふっくらとしたご飯が炊きあがるそうです。

 新しい発見をしたら、ぜひ職員へお知らせください。いわない広報で名前入りで紹介してくれますよ。

北海道町村会のチラシを見て思うこと

  ちょっと前になりますが、平成24年1月29日に写真のような折り込みチラシが新聞に入りました。北海道町村会というものがあって、その組織が、農山漁村が有する多面的な価値や役割を都会の住民などに広く訴えると同時に、「ふるさと」の現状を認識してもらい、「ふるさと」への貢献や応援などをしていただくことを目的として、作ったものらしいです。

 なんか、難しい表現ですよね。簡単にいえば、都市部と地方の格差がどんどん広がっていることを、都市部のみなさんは理解してください、ということだと私は思います。一次産業の衰退、二次産業が弱体、雇用がなくなる、人口流出、学校、病院などの存続問題、などなど。

 大きなテーマなので、突っ込んだ意見を言うと、どんどん議論が広がっていくことでしょう。この広告はそんなことを議論してほしいという意味で作られたものかも知れません。こうして私が岩内の話題をブログに載せることによって、昔岩内に住んでいた人が懐かしく感じていただけることは、とてもうれしく感じます。少しはお役に立てたかなと。

 地方には地方のさまざまな魅力があります。わかってもらうためには、情報発信ということがとても大切だと、私がブログを始めたのはそんな理由があります。1年程度では結果は出ない。でも、毎日続けていれば、少しはわかってくれる人が増えてくれるかな?そんな思いで情報発信をしています。

岩内にあるシベリア

 1月29日のブログに庚申塚(こうしんづか)のスキーのお話をしましたが、やはりそこで滑ったことのあるみなさんにとっては、懐かしい場所のようですね。

 あの宮園の場所は、倉島牧場が近くにあり、さえぎるものがないせいか、風が強い場所でも有名です。そこにある団地が「シベリア団地」と呼ばれていました。もちろん、この呼び名は俗称であって、正式な名称ではありません。

 私が子供だったときに、「先生はどこに住んでるの?」「シベリア団地」という会話で成り立っていたものです。この言葉を差別用語ととらえるかどうかは、住んでいる人がどのように感じるかだと思います。でも、私は子供心に、シベリアに住んでいるのか、ずげえな(すごいな)とちょっと畏敬の念をもっていたのは確かです。

 誰が「シベリア団地」と最初に言ったのかわかりませんが、なるほどと思わせるユニークな俗称。どこにでもある「なんとか銀座」よりは私は気に入っています。

ニシンという呼び名

 ニシンの呼びかだについては、いろいろなところで記載されていると思います。ここでは、北海道水産物加工協同組合連合会が、発行した「銀鱗の記憶」と称するニシンについてまとめられた文献をもとに、書かせていただきます。

 名前の由来は諸説あり、次にご紹介します。

  1. 身を二つに裂いて身欠ニシンを作るから。
  2. 沢山とれるから“魚にあらず”鯡とも書く。浜では、鰊ではなく、鯡とする人が多い。
  3. 季節感の強い、大漁に獲れる魚故に“春告魚”と書く。

 身欠という言葉は、私もこの水産業界に入った時の、最初の疑問でした。よく先輩たちは、「身を削ってまで作って商売するからだ」などと冗談半分で言っていたものです。もっとも、今は半分冗談ではなく、本当になりつつあります。

 昔たくさんニシンが獲れていた時は、肥料にしていたのも、かなりの数量でした。「鯡」と書くのは、食べるだけでないという表現からなのでしょうか?北前船での交易によって、身欠にしんが、京都から反物となって帰ってきたからなのでしょうか?

 いずれにしても、こんな事を考えると、どうですか、皆さん。弊社の身欠にしんが食べたくなりましたね。ご注文をお待ちしております。

いなおの坂でそり遊び

 平成23年の12月から24年1月の日曜日は、岩内町のスキーに関する事を、昔を振り返りながら書かせていただきました。書いていると、当時の雪の中で遊んだ記憶がフラッシュバックしてきました。今日は、まだ小学低学年だった頃のそり遊びについて書かせていただきます。

 大浜の「いなおの坂」と言って、わかる方は、40代後半の年齢まででしょうか。東山のお墓から浜に向かって、大きなカーブを描きながら下ってくる坂を、私たちは通称「いなおの坂」と呼んでいました。国道229号線との交差する場所に「いなお呉服店」というお店があったからです。

 お墓のところには漁業協同組合の無線局がありました。そこから20mほどは、とても急な斜面になっていて、そこからそりで滑り、車道に出て、そのまま滑り下りるコース。その他、車道に出てから、また左右の崖に落ちていくというコースがありました。

 それらを単独で滑るのはもちろんのこと、そりを二つ、三つとつなげて滑ったり、10以上のソリをつなげることもしました。そうすると、カーブでは後ろのそりが、思いっきり振られて転倒するなんて事も。2つのつなげたソリ同士で競争するときは、コーナリングのテクニックが大切になります。

 学校から帰ってくると、近所から子供たちが集まり、だれともなく、そりを連結しようという話になったり。競争のルールも、仕切り役がいて、小さな子は大きな子の間に挟んで、振り落とされないようかばったり。そんなことが自然にできて遊んでいました。

 コースは自動車の道路なのですが、自動車の交通量が少ない時代です。冬は今のように除雪が行き届いておらず、もっぱら、そり、スキーの場所になっていました。たまに1時間に1台程度トラックが来ると、数十人の子供たちが、一斉にその行方を見守ります。

 着ているものは、今のようなナイロン系ではなく、厚手の綿やウールなので、濡れてくるととても冷いのです。しかし、帰るのが惜しい気持ちの方が上回っていました。良き思い出です。

 ちなみに、「いなお呉服店」は数年前に取り壊され、今は更地になっています。坂自体も、当時は歩道もなく、砂利道でしたが、今は側面をきちんとコンクリートで固めた立派な道路になっています。ここで遊んだ事を覚えている方はいらっしゃいます?