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秋サケ漁が始まりました2017年

市場では9月4日から秋サケ漁の入札が始まっています。皆さんも知ってのとおり、ここ2年ほどは秋サケ漁の数字が伸びずに、高値で推移しています。

まだ始まったばかり。道新に岩内の秋サケ漁の記事が出た時だけは少しまとまった数になりましたが、それ以外の日はまだまだといった感じ。今週だけで見ると相場は昨年よりも1.5倍ほど。

これではいわない道の駅限定の一八のサケトバやCUPさけトバなどは、作れるのだろうか?と心配になってしまいます。これから漁が増える事を期待しましょう。

それにしても、季節ごとに市場に水揚げされる魚種が変化すると言うのはいいものです。サケの季節が終わればスケソが揚がってきます。山の色も変化しますが、海もこうして変化しているのです。

ナマコ漁は3種類

先月もお知らせした、イボイボのナマコ。そのナマコはどのように獲るのか。岩内周辺では、ケタ、タモ、潜水という3つの方法があります。

ケタというのは写真にあるように、大きなフォーク状のものを海底に下ろして引きずり、かきあげられたナマコが一番後ろについている網の中に収まるという仕組み。

タモは、水中で使う虫取りの網のようなもの。潜水はダイバーが潜って手で獲る方法。この二つはキズがつかないのですが、ケタ漁はスレと呼ばれるキズが付きます。当然評価が下がるので、入札にはかけられません。

でも不思議なもので、海中いけすに入れておくと、そのキズが3日ほどで自己再生されるのです。そうして、また「再生」という形で入札にかけられるます。それにしても20年前の安いナマコと今の高価なナマコ、こんなに値段が変わるなんて、誰が想像したでしょう。

イカ船出漁とき

函館や江差方面では、イカの漁獲が少なくて大変だというニュースが流れている一方、岩内の市場では今週は連日数千箱の水揚げがされています。

28日は船数で47隻、6,000箱も上場されていました。おかげで岩内港は船がたくさんで活気があります。仲買や市場職員の人たちも、早朝から大忙し。ただ、漁がなくて愚痴を言うよりはいいと皆思っています。

夕方4時頃に港に行ってみる事をお勧めします。港に停泊していたイカ船が一斉にエンジン音を高く鳴らしながら港を出ていく様は圧巻です。

岩内神社まつりまではこの豊漁は続くと思いますが、どうなるかはわかりません。海の事は海に聞いてくれ、ですね。ある職員さんが「イルカの群れがイカを追ってきている」と言ってました。

珍しい魚の上場

岩内町の市場に行ってると、たまに珍しい魚を見かけます。先週土曜日と今週月曜日にひときわ目を引く大きな魚がありました。「イシナギ」だそうです。今となっては高級魚。

体長1mちょっと。重量は土曜日が43kg。月曜日が36kg。背びれなど棘々しく、うろこ一枚もギターのピックのように大きくて堅いものでした。盃漁協から運ばれたもの。

この魚を見て、年配の方たちから「イシナギ」と教えてもらいました。地元では「オウヨウ」と呼ばれているようで、昔は神恵内沖で獲れて、岩内への陸路がない時の定期航路「神恵丸」で船に積むのではなく、ロープでくくりつけて引っ張って運んだという事です。

今の時代、ネットで調べるといろいろ出てきますが、このように昔の事をよく知っている人たちからいろいろな事を教えてもらって記述しておくことも大切かな、と思いご紹介しました。

ナマコ漁始まっています

岩内の市場はイカが多く水揚げされるようになり、活気づいています。6月16日から漁が解禁になったナマコ漁も本格的になり、入札では高値が続いています。

この10数年の間で値段が約10倍になったナマコ、漢字で書くと「海鼠」。なぜこんなに高くなったかと言えば、中国での需要があるから。昔はあまりに売れずに、市場で押し売りをされたものです。

漁法はケタという大きなフォークにネットと鎖がつけられたようなものを砂地の海底に落として引きずります。浮き上がったナマコがネットに入るという仕組み。ただ、表面が擦れてしまったものは、商品価値がなくなってしまうので、入札にはかかりません。海水に入れておくと自己再生します。

漁協では漁師さんの漁獲割当というのを自主的に決めています。岩内のナマコは選別がいい、イボイボが立っているなどの理由で周辺の地区に比べて高い値で取引されています。漁期は7月末まで。

2017年のイカ漁が始まりました

6月からイカ漁が解禁となり、岩内の市場でも久しぶりにその姿を見ることができました。漁期は12月まで。ここで言うイカとは、「スルメイカ(真イカ)」を言います。

昨年、イカ漁の極端な不漁から、市場の値段が暴騰した事は記憶に新しい事。11月は岩内沖だけが漁がまとまり、各地からの引き合いがあってちょっと前からすると10倍の値段まで跳ね上がりました。

例年、この6月に獲れるイカは小型で安値。刺身ではなく、イカ飯や煮つけにするのが主流ですが、先日のセリを見る限り、昨年の高値がそのまま引き継がれているといった感じです。

それにしても、イカだけでなくサケやサンマの不漁。原因がはっきりしないというのが、何とも日本らしい姿。科学的な分析と対策は急務です。ということで、値段はさておき、漁火とイカ刺しの季節到来となりました。

みなと新聞身欠にしん特集

新聞を見ていると、毎年同じような記事が掲載されるものがあります。季節の風物詩となる代表的なものが取り上げられますが、水産の業界紙「みなと新聞」では、5月上旬となると「ニシン特集」が紙面を大きく使います。

山菜の時期となると、身欠にしん。フキや竹の子との炊き合わせは言うまでもありませんが、福島では山椒漬けというのが有名で、各家庭に陶器の専用器があって家庭で漬けるのが一般的です。

先日、京都の市場担当者とお話をして初めて知ったのですが、京都では身欠にしんを焼いて食べる習慣がないそうです。北海道では、焼いて大根おろしとお醤油で食べるのが一般的ですが、京都はナスとの炊き合わせなど「焼く」ではなく、「煮る」「炊く」とのこと。

ですから、焼く食べ方をしてもらえれば、もっと身欠鰊は食べてもらえるはずだと。こういったお話を聞くと、つくづく食文化というのは難しいものだと感じます。いろいろなお魚の価格が上がっているのに、ニシンは安値安定商材です。ということで、一八の身欠を買って食べてね。

まだら模様は真鱈か?

今、岩内の市場では昨年から続いているアンコウの他、マダラも水揚げが多い状態が続いています。ちょっと活気が少ない市場も、これからは水揚げ量がぐっと増える季節。

ところで、マダラの模様はまだら模様と言う表現でいいのでしょうか?このなんとも不可思議な模様はある意味、規則性もあるので「まだら」とは言い難いのでは?そもそも「まだら模様」の語源とは?

調べてみると、仏教用語の「マンダラ」から来ているようですね。でも、マダラとは全く関係ないというのももったいないお話。たらふく食べるという表現は「たら福」で魚のたらから来ている事は事実です。

どうでもいいことでしょうが、こうして魚について考えてみると面白いですね。この不思議な模様も外敵から身を守るためのカモフラージュだと思います。進化してこうなったと思うともっと不思議。そんな事をご家族で笑顔でお話しながら今日はたらのお鍋かな?

道新夕刊1面に一八の名前も・・

2017年3月18日の北海道新聞夕刊の1面は、ニシンの特集記事でした。その中に、一八興業水産の名前もちょっとだけ掲載されました。

近年の石狩湾を中心に資源が戻ってきているニシン。それとともに小樽を中心とした地域で鰊を使った「群来太郎丼」などの料理が人気を呼んでいます。

その文章の中に「一八興業水産」が紛れ込んだのは、ニシンのオリーブオイル漬け商品「にしんすぱ」が順調に評価されて売上に結びついているから。でも、これっ、電話の簡単な確認作業で終わりました。

ニシンは昔、小樽に限らず北海道の日本海側に繁栄をもたらした魚。今は輸入原料を中心とした加工が中心となっています。売れなくなったとぼやく前に、いろいろな事に挑戦し、ニシンをもっと見直して食べてもらわねば。ということで、一八の鰊商品、お召し上がりを。

鰊の群来のニュース

2017年2月21日のNHKお昼のニュースで、小樽の海岸で鰊の群来のニュースが流れました。「鰊」「群来」それぞれの漢字を皆さまは読むことはできますか?

「にしん」「くき」。ニシンは別の漢字で魚にあらざる、貨幣の代わりになっていた時代もあったことから「鯡」とも書きます。群来の意味は、ニシンが産卵のために沿岸に群れで押し寄せ、オスの白子で海が真っ白になる現象を言います。

ニュースは小樽沿岸でのもの。10数年に及ぶ放流事業が近年そのの成果を見せ始めたようです。では岩内は?岩内も毎年稚魚を放流はしているのですが、残念ながら市場に揚がるニシンはほんの少しだけ。学者さんの意見では、岩内が今後大幅にニシンの水揚げが増える可能性は少ないらしいです。

ニシンは昆布に卵を産みつけます。その産卵場所を藻場と言います。戻ってきてもらうには、その藻場を作ってあげたり、いろいろなニシンが好む環境づくりもしなければならないようですね。町も魅力ある環境になれば、人は集まってくるのですから。