カテゴリー別アーカイブ: 会社のこと

新入社員のみなさん、おめでとう

この4月から社会人になった皆さん、おめでとうございます。私も社会人になったときのことは、よく覚えています。スーツがまだ体になじんでいなくって、先輩たちの仕事ぶりが妙にかっこよくって、自身があんな風になれるのだろうかという不安と・・・

毎年、水産業界の専門誌である「みなと新聞」が、東京築地の市場、荷受(卸)企業6社の新入社員の記念写真を掲載します。毎年申し上げていたのが、新入社員が前に出ていないで、会社のお偉方が前方にどかんと居座り、新入社員は後方に立って顔がはっきりしないと。

ところが、今年はそんな声が届いたのか、6社のうち5社が新入社員が前で撮影されていました。これは良かった。おじさんたちにはどうでもいいことでも、新入社員にとっては、一生に一度のことです。この日のことを忘れずに頑張ってほしいものです。

ところで、弊社の新入社員は?何十年来、新卒の採用というものがありません。3K(きつい、汚い、危険)、5K(3K+休日少ない、給料安い)と呼ばれる水産加工のイメージ先行を打破して、新卒者が一八で働きたいと言ってもらえるよう、日々頑張るしかないですね。

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社長交代のご挨拶

2015年4月1日から私、紀哲郎は一八興業水産株式会社の社長として職務に就くことをご報告いたします。今までも代表権付の専務として活動していましたが、紀八郎が89歳という高齢の身であることから、肩書きの上でもバトンタッチということになりました。

紀八郎は代表権付の会長として変わらずにいますので、実務上は何の変化もございません。ただ、今までは社長ではないことを一つの逃げ道としていたのも事実です。これからは、すべての責任を担う覚悟です。

このブログのタイトルは、しばらくの間はみなさんも慣れないと思うので、(旧専務)と入れさせていただきます。ブログの内容も特に変わることなく、今まで通り続けさせていただきます。

創業100年を2代で守ってきた会社です。この先さらに経営環境は厳しさを増していくなかで不安もありますが、皆さまに支えられながら従業員ともども成長していきたいと思っています。どうぞこれからも一八を変わらぬご愛顧賜りますよう、お願いいたします。

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日刊工業新聞に紹介されました

2015年2月27日付の日刊工業新聞の21ページ、「儲かる省エネ!中小企業の最新事情」というタイトルの連載コラムに、弊社の省エネの取り組みが紹介されました。

またマスコミに出たのかよ、と言う声が聞こえてきます。日刊工業新聞は、産業経済紙として工業だけでなく流通、経済、など比較的多岐にわたって書かれています。ただ、私たち水産業界で購読している人はあまりいないでしょうね。もちろん、私も購読はしていません。

省エネルギーセンターから紹介で、弊社の省エネの取り組みが素晴らしいと褒め殺しに合い、取材を受ける羽目に。札幌支局のY記者がわざわざ岩内まで来てくれました。

この記事を見つけて声をかけてくれたのは、北海道経産局のエネルギー担当の方だけ。省エネのことをいくら紹介されてもねぇ~。タイトルの儲かる・・というのは、ウソ。昨年末からの電力値上げで、電力がコストの多くを占める私たち加工屋は毎日大変なんですよ。そんな努力をご理解の上、一八の商品のご購入をお待ちしております。

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省エネ無料診断事例に弊社が紹介

北海道は11月から電力の値上げとなりました。昨年すでに値上げされていましたが、さらに今年もまた値上げ。私たち小規模企業にとっては、深刻な問題となっています。弊社でも年間200万円ほどの電力料金の値上げとなります。

2年前に北国の省エネ大賞というものを受賞しましたが、それを契機に弊社の省エネの取り組みが色々な場面で紹介をされています。一般財団法人省エネルギーセンターでは、今回「無料省エネ診断事例集」というものを発行し、その一番目に弊社が紹介されています。もちろん、全国版です。

でもね、お金をかけて小冊子を作っても、どれだけの人が目にするのでしょう?いつも言わせていただきますが、花より団子。賞より実益。天下り団体のお金を使うための小冊子で終わらないことを願います。

企業環境はますます厳しさを増していますが、みなさんにおいしい商品をお届けする気持ちには変わりありません。逆風が強くなれば、体を前に傾けて進むのみ。ですから、一八の商品を買ってね。

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平成26年度食品衛生優良施設の表彰

巷では、いろいろな表彰が行われる季節になっているようですが、弊社もまた一つ表彰されましたのでご報告を。

厚生労働省、日本食品衛生協会が主催する、食品衛生優良施設の表彰を受けました。昨年札幌で知事賞をいただきましたが、その延長上にあるようです。表彰式は今話題の東京の明治座です。お弁当、観劇つき。さすがに私はこの時期に行けませんので、妻に行ってもらいました。

お話をいただいた時は、そんな表彰を受けるようなレベルではないと思いましたが、もらえるものはもらっておきます。岩内保健所管内からこの賞をもらうのは、10数年ぶりだということです。

先日、朝礼で工場の皆に報告をしました。選考基準があいまいだから、決して素直に喜べないけれど、少なくとも私がしつこく朝礼で衛生管理について言っていることを、しっかり守ってくれているみなさんのおかげだと。

表彰されて言うのもおかしいですが、こういった全国から数百人を集めて旧態依然とした表彰をするというのは、時代にそぐわないと感じます。衛生管理に取り組むのは当たり前のこと。食品衛生協会には高い会費を払っていますが、より多くのお店、企業が衛生の向上に役立つお金の使い方をしてほしいと思います。生意気な発言、お許しを。

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「いらっしゃいませ」の看板

事務所併設の小さな店舗前に、工場直売と書かれた新しい看板を設置しました。弊社のお店はとてもお店と言えるような造りではありませんが、逆に工場直売というイメージは強いと思います。

作ってもらったのは、北海道シーリングという大浜にある会社です。今はデジタル化が進んでいるので、このような写真を看板にするなんて、簡単にできてしまうのですね。アナログ世代の私は関心するばかり。

片面は身欠にしん。にしんが八兵衛のイラストも。反対側は、釣たらことたら丸が。結構目立つと思うのですが、人通りが少ないので、効果のほどはもうしばらく様子見です。

お近くに来られましたら、ぜひご覧頂いた感想をお聞かせください。もちろん、一八の商品のお買い上げいただければ何よりでございます。

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昔の一八の商品ラベル

夏休み中に事務所二階を整理していましたら、昔の商品ラベルが出てきました。ラベルはご覧のように、今は弊社で生産をしていない「粒うに」「鰊くんせい」などです。

たぶん今の商品ラベルのような、原材料などが書かれた一括表示や賞味期限などの表示もなかったことでしょう。さかさまになっているのは、パッケージの上に折って貼り付けていたものだと思います。

残念ながら、これらの商品がどのようなものか、写真が残っていません。面白いのは、数の子ではなく「鰊(にしん)数の子」なのですね。ニシンでない数の子ってあるのだろうか?と素朴な疑問が出てきました。

TEL 6・18・1018と書かれてあるのも古い時代を象徴しています。くんせいは今は「にしん伝心」という商品が現代風に変わって存在します。現在のご注文は0120-1871-18(フリーダイヤル・イワナイ・イッパチ)ですよ。

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2014年版中小企業白書に専務の顔写真

中小企業庁が毎年発行している、中小企業白書。2014年版の表紙は、写真のように人の顔写真で絵を作ったアートとなっています。その数千人の小規模事業経営者の顔写真の中に、私が潜んでいます。

「にしんのおかげ」は経済産業省の補助金を使わせてもらって誕生しました。2012年には北国の省エネ大賞を受賞しました。二つとも北海道経済産業局が窓口で、その担当者が実は同じ I さんでした。そんな繋がりからか、I さんから電話をいただいた時は、今度は何?

中小企業白書の表紙に載せる顔写真を送ってほしいと。うぬぼれるなかれ、私だけでなく何千人ものうちの1人。そこで、PCに入っていた、私の顔を数枚送ったところ、真剣にどれにしようか迷ってくれたようで、最後は使わない写真を携帯待ち受けにしようかと思ったと。ちなみに I さんは女性です。そう言われたら、デートにお誘いしたほうがいいでしょうかね?

さて、これだけの顔写真、私を探すモノ好きな方はいないと思いますが、念のため場所をお知らせいたします。裏表紙の右下から数えて左方向に7個、上方向に13個目です。白の帽子をかぶった横顔です。背広姿ではまったくわからないので、この写真で正解でした。

ちなみに中小企業白書。みなさん読んだことありますか?私は卒業論文を書くときにお世話になりましたが、30年ぶりに読んでみることにいたします。

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2014インターンシップ受け入れ

学生が就職の体験をするインターンシップ制度。弊社では先日、岩内高校2年生を受け入れて体験労働をしてもらいました。昨年初めて受け入れをし、今年も高校側からの要望で実施の運びとなりました。

岩内高校には事務情報科という、高校卒業後は就職を希望する生徒さんが中心となるクラスが1組あります。昔の商業科ですね。ちなみに普通科は3クラス。今回はその事務情報科から2名が弊社に割り当てられました。

工場で午前のみ、3日間の職業経験をしました。若い子が工場で働くと、おばさんたちは、わが子、いえ我が孫のような存在。いろいろ教える声にも張り切っている感じがうかがえます。しかし、当の本人たちは初日の半日で、「疲れた~」と。

一人は体調不良で2日目の途中リタイア。もう一人は最後までなんとか頑張りました。挨拶の声が小さいよと注意されつつ、彼らなりに精いっぱい努力しました。リタイアした生徒も今回の経験が将来の役に立てる「無駄ではない経験」になってくれればいいと願っています。

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昭和33年のローラ場(ば)の写真

久しぶりに会社の古い写真をご紹介します。昭和33年の弊社「味の肴」の工場の画像です。今から56年前の様子です。

当時、ローラ場(ろーらば)と呼ばれていた場所です。スケトウダラのみりん干を焼いて伸したものが、珍味「味の肴」と呼ばれ、弊社がその製造の元祖だと言われていました。

ピーク時には、そのローラ場で働く人は20人以上もいたもので、年間を通して製造されていました。しかし、それも昭和40年年代後半をピークに生産量が下がり、今は残念ながら生産はしておりません。

右の写真をご覧ください。専用の伸す機械です。2階から下がったベルトが二つのドラムを回す動力です。ドラムの真ん中には水を通して冷やす役目をしています。

電話はダイヤルがなく、裸電球の下で作業をしていました。女工さんの子供が出入りするのは自由?出来上がったものは素手で袋詰め。他にもいろいろ昔ならではのものがありますが、見つけることができますか?

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