小学3年生の社会見学の新聞

 日本海岩内海洋深層水は、岩内町地場産業サポートセンターという場所で給水することができます。そこの施設は、研究機関も備わっていて、蓄養のいけすがあって、そこに魚の稚魚がいたり、昆布があったりします。

 毎年、小学3年生の子供たちが、社会見学として、この施設を訪れて勉強をしています。その児童たちが見学した事を、新聞のような形でまとめたものが、サポートセンターに張ってあります。

 いずれも力作ぞろいで、大人が見過ごしてしまう事を、注意深く表現していたりするのが面白いです。このような社会見学では、興味のある部分が、子供によって違いがあります。そうでなくては面白くないですよね。

 いろんな考え方、いろんな興味を持つ人がいてこの社会は成り立っています。食べ物の好みも人それぞれ。この子たちの新聞を見ていると、将来、どんな大人になるのだろうか?とワクワクしてきます。

 一度、子供たちの作品をご覧ください。岩内町地場産業サポートセンターです。お役人ですので、土日祝日は休業です。

節分の豆まき

 数年前まで北海道にはなかった節分の風習、「恵方巻」。今ではすっかりマスコミによって、その習慣を紹介されて写真のように、スーパーのチラシに海苔巻が掲載されるようになりました。

 さて、本来節分と言えば、豆まき。私が子供の頃に家でやってもらった豆まきをご紹介しましょう。乾燥した大豆を使います。父が全員そろった夜に、家の中で撒くときは、「ふくわーうち!」窓を開けて外に「おにわーそと!」と言いながら撒きます。

 子供たちはその豆を拾い集め、多く集めた者に、御褒美が用意されていました。また、大豆の中に、10円や50円を紙に包んだ物を混ぜておいて、それがいわゆる目玉になります。

 拾い終わったら、自分の年の数より一つ多い豆をフライパンで煎って食べます。このあたりが、家の風習によって違いがあることでしょう。最初から煎った豆をまくとか、衛生面を考えて、落花生にするなど。北海道では落花生が多いようです。もちろんスーパーの広告にも落花生が出ていますね。

 海苔巻、イワシ、おそば、など、節分にはこれを食べてというものが、たくさん増えているような気がします。昔は豆だけだったのに、今度は何が出てくるのだろう?皆さんの節分は鬼が出てきませんか?  

      

札幌テレビ塔の2階

 先日、ある会議で札幌テレビ塔の2階会議室に行きました。その前の訪問先で時間に追われ、地下街のオーロラタウンから走ります。

 エレベーターを待っている時間はないと階段を走りました。2階までなら、地下1階から2階分ですぐだろうと思いました。しかし、甘かった。写真でもお分かりのように、2階部分は地上20mに位置し、普通のビルでいうなら5階くらいの高さになるのです。

 その間、階段をぐるりぐるりと駆け登らねばなりません。もうつくだろう、あと一回回れば着く?いや、まだだ。時間がない、歩くなと独り言。ようやく着いたら、息ゼイゼイ。マラソンの練習から遠ざかった体は正直でした。

 札幌雪まつりは2月6日から12日の間です。観光で北海道に来られる方もたくさんいらっしゃるでしょう。お時間に余裕がある方、まだ詳細な日程を決めてない方は、ぜひ岩内まで足を運んでみてはいかがでしょう?札幌から小樽まではバスで1時間、小樽から岩内まではバスで1時間半程です。

 

ちびっこ広場に子供たちの歓声

 何度かご紹介をしている、たら丸館(いわない道の駅)前の氷と雪の滑り台が28日にオープンいたしました。

 今年で、このイベントは4年目になります。今年はずいぶん大きいなと感じます。それもそうで、高さ3.8m、長さ8~18mの4種のコースがあります。写真を見ていただければお分かりでしょうが、コースは氷をはめ込むように作られています。これは滑りそうですね。

 見ていると、スノーチューブに乗っかって滑る子、うつ伏せ状態で滑る子、何人かで固まって滑る子など様々です。小さな子も、下にはちゃんと大人が待機しているので、安心です。

 この滑り台が札幌の大通公園にあったならば、一回滑るのに、15分待ちになるでしょう。でも、ここは岩内。人口15,000人の町なので、混雑はなしです。お子様を連れてぜひ岩内へいらしてください。

 たら丸君の登場は?うーん、最近スケトウダラが不漁なので、出没をためらっているのかな~?たら丸君の事は、道の駅のお姉さんに聞いてね。

【延期のお知らせ】

 当初、2月5日までの予定でしたが、小・中学校のインフルエンザの影響により、雪像作りが遅れているようです。それで、2月12日(日)まで滑り台を延期し、12日に雪像コンテストの審査発表をすることになりました。札幌雪まつりにいらした方はぜひ岩内までいらしてください。

みりん干しの食べ方

 弊社商品のスケトウダラのみりん干し。その食べかたのご紹介をいたします。豪快にかじって食べる、ハサミで切って食べる、の他にちょっと焼くのがいいですよ。

 写真のように、アルミホイルの上にみりん干しをのせ、オープントースターで2分程度温めます。この2分というのは、あくまでも目安です。夏場と冬場では、若干違いがあります。

 みりん干しが温まってくると、体がのけぞるように、みりん干しも丸くなってきます。その時が一番のおススメです。魚の繊維は縦になっているので、縦に指で裂いてください。スルメは横に裂きますでしょ、それを縦にというイメージで。

 写真は、ビールを写していますが、冬は日本酒に合いますね。昔は下請けまで使って、何十トンも製造していたのですが、今はスケトウダラも少なくなり、年間の生産も少なくなりました。岩内出身の皆さま、久しぶりに岩内の懐かしい味を思い出しませんか?

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おそば屋の和吉さんの紹介

 岩内には素敵なおそば屋さんがあります。その名は「和吉」。バスターミナルから100mほど東に行った場所です。若く研究熱心な御主人とセンスのいい奥さまが切り盛りしています。

 御主人が朝早くから、そば打ちをしているのが、窓越しに見ることができます。もちろんそれは開店前の時間帯です。お店は平屋の独立した建物で、このおそば屋さんのためだけに建てられたものです。

 お店の中はこじんまりとしていて、ジャズ系の音楽が流れていて、落ち着きます。よくあるテレビとスポーツ新聞がないのがいいですね。岩内のパンフレットや情報雑誌など、旅行者を意識してくれているのが、とても感じがいいのです。

 写真に見られるように、おそばを使ったスイーツなどの研究もしていて、日本の伝統の味を守りつつ、現代人のニーズをいろいろと探っています。おそばの味は・・・・ここは「食べログ」ではありませんので、是非とも一度お召し上がりください。

昔の岩内スキー事情(庚申塚編)

 12月から、日曜日は岩内のスキーの話題を特集しております。

 庚申塚(こうしんづか)というスキーができる場所が岩内にありました。庚申塚という名前の場所は、日本でも結構あちこちにあるのではないかと思います。信仰的な意味があると思われますが、ここではスルーさせていただきます。

 岩内町の宮園地区で、岩内岳方面に向かう斜面があり、下には川が流れています。昭和40年代の子供たちは、その50mほどの斜面を使ってスキーを楽しんでいました。現在の場所で言うと、高校の教員住宅がありますが、その裏手にあたります。

 土曜日の午後や日曜日にもなると、たくさんの子供たちでにぎわっていました。大浜からは、2kmほど離れていますが、子どもたちは自分の足で長いスキーを担いでその場所まで行きました。

 当然のことながら、リフトなんてありませんから、カニの状態(横向き)で登っては滑るの繰り返しです。登るのに5分、滑るのに10秒くらいでしょうか。それでも、楽しくて何度も滑るのです。

 のどが渇くと、川のところまで行き、ストックのリングの部分に雪をのせ、そっと川の水をしみ込ませます。その雪に口を付けて、吸いこむと水を飲むことができるのです。その水がとてもおいしいのです。

 日が暮れかかると、三々五々、子供たちは家路につきます。今思い返すと、上手下手があったにせよ、子供たちは自然の中で、いろいろな工夫をして楽しんでいました。そして、そこには人が集まる場所のルールが存在し、皆ちゃんとそのルールを守って遊んでいました。

 写真は、先日撮ってきたものですが、木やブッシュがたくさんあって、当時の斜面の面影はなくなっていました。今の子供たちに、ここで滑っていたんだと言っても、鼻で笑われるだけでしょうがね。私たちにとっては、いい思い出ですよね。

雪庇落とし

 雪庇(せっぴ)という言葉をご存知でしょうか?雪国の人、登山をする人ならば、当然よく聞く言葉だと思います。吹雪等で屋根や尾根などから飛び出た雪の塊の事を言います。

 弊社工場の屋根にできた雪庇は、かなりの塊となり、下を歩く人にとっては、非常に危険なものとなります。そのまま放置しておくと、暖気の時に、突然落ちて、通行人に迷惑をかけたり、落ち具合によっては1階の窓を割ってしまう事もあります。

 ですから、ある程度の大きさになったら、こまめに落とす作業が必要になります。誰がやるかって?もちろん私です。屋根の上に登るのは、子供の頃から得意でしたし、屋根の雪がどのように落ちるかもよくわかっています。でも、そんな気持ちが事故を呼ぶことも承知しているので、慎重に作業をします。

 屋根の上は、普段見慣れない景色が広がり、なかなか気持ちのいいものです。写真は弊社工場の屋根の上です。海側(北)を撮りました。海の波も見えます。屋根の端の部分に出ていた雪庇を落としたあとです。慣れない人は、下をのぞくとビビりますよ。

日本海産のニシン

 今日は、道総研中央水産試験場の山口幹人さんという方のコラムをもとに、日本海産のニシンについて書きます。

 ニシンは春告魚とも呼ばれるように、春になるとやってくる魚でした。しかし、石狩湾系のニシンについては、1月から漁が始まり、2月3月をピークに、春にはいなくなってしまうようです。すなわち、「春去魚」なのです。

 昔、日本海をにぎわしたニシンは、北海道サハリン系群と呼ばれ、現在の石狩湾系群とは違うグループになります。要するに、遺伝子が違うのですね。サハリン系は回遊範囲が広く、石狩湾系は回遊範囲が狭いとされています。狭い分だけ、資源管理がしやすいという利点があります。

 資源管理の具体策として、①稚魚を放流する ②網の目を大きくして、小さなニシンをとらない ③漁を早めに打ち切る といった事をしているとのこと。

 獲れるだけ獲ってしまえという考えは、過去の教訓からしないほうがいいと漁師さんたちも理解してくれたと思います。このような管理は日本は遅れていると私は以前から感じていました。

 よーいドン!の漁獲ではなく、科学者と一緒になって、のちのち自らが利益が出るために、どのような漁獲の方法がいいのかを決めることができるようになった事は、とてもいいことだと思います。ニシンで実績を作り、いろんな魚種での管理が進み、結果として安定した漁獲が出来ることを願います。

にしんのおかげで岩宇炊き上げピラフ

 以前、貫田シェフと一緒に岩宇(岩内、共和、泊、神恵内)の食材を贅沢に使って、ピラフを作った事をこのブログでご紹介しました【2010年9月2日付】

 その時の、にしんのおかげを使ったレシピをご紹介いたします。当時のパンフレットを写しました。ところが、日本酒はどこに使うの?お料理好きのみなさんなら、使う場所はお分かりだと思いますので、適当に・・・。私なら、作りながら、ちょびちょび飲みましょうとなります。

 また、トッピングの具材は、こんな書かれてある通りにしたら、費用がいくらかかるか大変!また、手間も大変ですから、手に入らない物は使用しないでOKです。ポイントは、にしんのおかげを使った味付にありますので、それだけは、しっかりと。深層水も手に入らなければ、普通の水でOKです。

【作り方】

  1. ホタテ貝は、よく洗って、貝柱と卵巣・ひもなどに分ける。ひもは良く洗って鍋に入れ、昆布と深層水を入れて沸騰させる。沸いたら弱火で30分~40分煮てこす。(3.5カップ分を使用)
  2. ホットプレートにバターを溶かし、ニンニク、玉ねぎを順にいためる。研いで30分ざるで水を切ったコメを入れて透きとおるまで炒める。ホタテスープと塩、「にしんのおかげ」をかき混ぜながら3分煮る。水分がなくなったら、150℃前後でふたをし10分蒸し煮する。
  3. 下準備した具材をピラフの上にちらし、5分温める。 *やわらかめが好みなら、さらに100℃で10分蒸らす。

【材料】(4人分)

●コメ・・3カップ  ●バター・・大さじ3  ●ニンニクみじん切り・・大さじ1  ●コンブ・・適量  ●深層水・・4カップ  ●日本酒・・1カップ  ●塩・・小さじ1  ●にしんのおかげ・・大さじ2

【具材】~トッピングのオプション。岩宇地方の有名な食材です。 使わなくても美味しくできます。

●ホタテ貝(貝柱は斜めに乱切り、煮たひもはひと口に切って塩こしょうする)・・4枚  ●明日葉(やわらかくゆでて、ひと口大に切り、塩こしょう振る)・・0.8束  ●たらこ(ひと口大にきっておく)・・100g  ●身欠にしん(やわらかく煮て、味をふくませる)・・50g  ●ビン詰うに(前日から解凍して、直前にのせる)・・0.4本  ●ナチュラルチーズ(薄く切り直前にのせる)・・0.4個