雪捨場もそろそろ限界

 今年の北海道は、それなりに雪は多いようですが、特に岩見沢では大変な状況になっているようですね。岩内は、ひっ迫感はないのですが、それなりに降雪がありますので、排雪作業も連日行われています。

 写真をご覧ください。岩内町の雪捨て場、地場産業サポートセンター裏に位置します。左の写真は、12月18日に撮ったもので、まだこれからだという雰囲気ですね。右は1月23日に撮ったものでして、その雪の量の違いは歴然です。携帯カメラなので、その威圧感はないですが、かなりの規模です。

 連日ダンプカーが雪を運んで来ては、ドザッと置いていき、ブルドーザーが踏み固めながら山を築いていく。その繰り返しです。先週末、少し気温が緩むと、小路などでは、今まで固まっていた雪がザクザクとなり、車も走りにくくなりました。排雪では、そんな雪をかきむしり取るようにします。

 排雪が終わった後の道路は、広々としてすっきり。なのに翌日には、どこからともなく雪が置いてあるのです。除雪でのご近所づきあい、仲良くやりましょうね。

道新後志版に「にしんのおかげ」高評価の記事掲載

 このブログでは、北海道新聞の記事を何度も引用させていただいておりますが、私が記事に載った事も何度もあります。先日の1月22日日曜日の後志版には、にしんのおかげが高評価という記事が出ました。

 行き会う知り合いからは、「大きく載っていたね~」というお言葉をいくつもいただいて、実際にお店にお買い求めにいらっしゃる方も何人も。このブログの愛読者の皆さまは、その記事の内容について、よくご存知だと思いますが、あえて復習を。

 「にしんのおかげ」は、昨年11月に全国調味料選手権で、入賞。北海道商工会議所連合会主催の企画で、プロの料理人が「にしんのおかげ」を使ったパスタを紹介。そのほかにも、ディップなどを作り、レシピを公開している人がいる。経産省の発行のイチオシ道産食材カタログに載っているなど、「にしんのおかげ」が多岐にわたって活躍し始めている事が書かれています。

 今回は、カラーでなおかつ大きな記事となっていまして、とても目立ちます。昨年3月に北海道加工食品フェアで優秀賞をもらった記事の時は、薄暗い部屋で写真を撮ったせいか、人相が悪く、私の写真は評判がいまいちでした。そんな反省を含めて、今回は明るい場所で撮ってもらいました。

 岩内から誕生した「にしんのおかげ」。じわじわとその存在が知られ、当たり前のように岩内の産品として扱っていただけるようになるには、まだまだ時間がかかることでしょう。でも、このように地元の記者が記事にして応援してくれる事は、大きな一歩になります。道新さんありがとう。

 ということで、まだ食べた事のない方は、この機会にぜひ召し上がってください。あなたのコメントやレシピが、どこかで引用されるかもよ。もちろん、お礼はいたします。

 

ちびっこ広場の準備中

 岩内のバスターミナルの目の前には、ちょっとした広場があります。今年もその場所で1月28日から氷雪の滑り台ができます。

 28日土曜日に、岩内商工会議所の面々が、マリンプラザ交番側に滑り台を。たら丸館(いわない道の駅)前では、雪像コンテスト用に2メートル大の四角形の雪の塊を作る作業を行っていました。中心メンバーは、地元の建設関係の方たちなので、重機を使って、手際良く作っていました。

 子供って、滑り台が好きですよね。私が子供の頃は、屋根から落ちた雪と屋根をつなげて、長い滑り台を作って遊んだ記憶があります。今の子供たちは、「危ないからダメ」とすぐ言われてしまうのがちょっとかわいそうと感じることもあります。

 小さいお子様をお持ちの都会の皆さま、岩内まで足を運んでいただくと、この氷と雪の滑り台で目いっぱい楽しむ事ができますよ。札幌の雪まつり前にぜひ岩内へ。道の駅では一八の商品をお土産に。1月28日(土)午前10時オープンです。

岩内の円山スキー場でのスキー授業

 先月から毎週日曜日は岩内のスキーの話題を特集しています。今日は当時の学校のスキー授業についてです。

 1970年代、私が中学高校時代、3学期の体育にはスキー授業がありました。体が小さく、他のスポーツでは、常に皆の足を引っ張っていた私です。友達はそんな私にスキーだけは一目を置いてくれました。

 第一中学校でのスキー授業は、校舎の裏側の20mほどの斜面を使うのが数回。その後一週間の体育の授業を一日にまとめ、午前中1時間か2時間授業をしてから、バスで円山に行き、スキー授業をするというもの。高校時代も同じでしたが、3年生の3学期は受験があるので、スキー授業はなしでした。

 スキーができる子にとっては、ワクワクする日です。授業が終わると、その場で解散ですが、残りたければ残ってもOKです。当然日が暮れるまで私は滑っていました。 

 レベルに合わせて4つのグループに分けられます。普段滑る子はいいのですが、滑らない子にとっては、とてもイヤだったと思います。でも、上手ではなくても、それなりに滑る事が出来るのが、当時の「北海道の子ならでは」でした。

 今はスポーツの多様化で、冬もいろいろなスポーツをやるために、あまりスキーには行かないようです。私が中学生の頃は、夏の間バレーボールやバスケットをしていても、冬にはスキー部にかけ持ちで入るといった友人もいました。

 学校の先生も、スキーの得意な人、そうでない人がいました。もちろん、体育の先生より上手に滑る生徒もたくさんいました。今は、本州出身の先生も多いようで、靴を履くことから教えなくてはならない子もたくさんいて、スキー授業が成り立たないらしいです。

 そんな話を聞くと、時代の変化を感じます。昔の方が良かったと言うのは、滑ることが好きだった側の言い分です。年に一度や二度のために、スキー道具一式を買うのはもったいないと言われる事ももっともです。

 でも、こんな素晴らしいスキーのできる環境が目の前にあるのに、スキーをしないことの方が、私は「もったいない」と思います。写真は円山(観音山)を真横から見たものです。建物は荒井記念美術館で、私たちが円山で滑っていた当時は、この建物はもちろんのこと、道路すらありませんでした。

スケソのみりん干し

 工場では現在スケトウダラのみりん干しの製造をしています。古くから岩内の加工屋の伝統を受け継がれた技術と味です。

 製造方法は、スケソを尾の部分を残し3枚卸にします。皮を引いて白身の部分だけになったら、尾の部分を束ねて、秘伝の蜜に漬込みます。翌日それぞれがくっつかないように干して約一週間。この3枚に卸す作業が熟練の技なのです。スケトウダラは、お腹の部分の卵の部分を骨でガードしているので、骨が三角形になっています。ですから、難しいのです。

 子供の頃は、よくおやつ代わりに食べました。今はオープントースターでちょっとだけ炙ると、香ばしい匂い。縦の繊維に沿って引き裂くと細くて柔らかくなって食べやすいのです。これがビールや日本酒に合うのです。

 興味が出てきましたら、一八の商品の案内へどうぞ。ホームページには、お徳用の1050円のものだけを載せていますが、少量パックのものもありますので、お問い合わせください。いわない道の駅や北緯43度というお土産屋さんにも置いています。

昭和46年1月号の広報いわない

 またまた弊社事務所2階から出てきた、広報いわない。昭和46年1月号ですから、41年前です。私は9歳の時ですね。

 ページをめくると、当時の岩内町長の長濱金太郎さんと、町議会議長の青山栄さんの挨拶が載っています。次のページには、昭和45年の町内10大ニュースが写真付きで載っています。人口は27,000人。今よりも12,000人も多い時代でした。

 10大ニュースで目に付いたのは、改良住宅550戸の建設が完了、これにより岩内大火(昭和29年)の後始末として、もっとも大きな課題であった応急仮設住宅が全部解消されましたと書かれてあります。16年も仮設住宅に住んでいた方がいたという事なのですね。

 もう一つ、ちょっと笑っちゃうのが、10大ニュースを募集して55人が応募したと書かれてあります。昨年の岩内の10大ニュースは31人の応募だった事は、このブログでも取り上げましたが、10大ニュースの決め方が今も41年前と同じやり方なのかと、びっくりです。

吹き溜まりの雪

 南国の都会の皆さまは、吹き溜まりという言葉をどのように理解するでしょうか。雪国にとって、吹き溜まりとは、雪が風によって、ある場所に固まることを言います。

 道路では吹雪のひどい時、この吹き溜まりによって交通障害になることがあります。除雪が遅れているところを走っていると、突然雪に突っ込んで、ヒヤッとした経験をした人は少なくないと思います。

 写真は、小さな吹き溜まりですが、弊社事務所の前です。風の通り道がわかりますね。降雪がなくても、朝、このような吹き溜まりの雪を除雪しなければなりません。

 この吹き溜まりの雪は、建物の配置によってもできる場所が違います。風の通りの問題ですね。場所によっては、芸術作品のような見とれてしまう流線型になった吹き溜まりなどもあります。風の強い地域ならではの景色です。これって、観光資源にならない?

水産加工屋さんの専門用語

 どの職業においても、その業界の人でなければ分からないという専門用語が存在します。御自身では、一般的に使われている言葉と思っていても、実は専門用語だったなんて事は経験ありませんか?

 水産加工においては、いろいろありますが、代表的な言葉は、「ガラ」という言葉でしょう。魚の内臓、卵を取り除いた親の身だけの事を言います。内臓が入っている、そのままの状態を「マル」と呼びます。【写真はニシンです。上がマル、下がガラ】

 語源はたぶんあると思いますが、どなたか正確にご説明できる方がいらっしゃったら、教えてください。鳥ガラ、豚ガラと言う言葉がありますが、鳥、豚の骨の事を云うので、魚とはちょっと違いますね。人柄が悪いという表現がありますが、むしろそちらに近い気がします。

 スケソに至っては、ムトという呼び方もあります。これは漢字で「無頭(むとう)」と書きます。漢字で書かれれば、わかりますね。頭をカットしてある状態を言います。

 さて、皆さまの業界では、どんな面白い専門用語があるでしょう?

岩内の地域限定焼酎「たら丸」

 一時の地ビールブームは去ったものの、その地域ならではの食べ物、飲み物を作りだす流れは、観光の独自性を出すためには、なくてはならないものだと思います。

 地域限定のお酒、ワイン、ビール、焼酎というものが今では観光にはセットになっていますね。旅行者は、訪れた町の飲食店、または宿で、その土地のものを飲み食いする。お土産には、その土地のものを買って帰る。アルコールも同じです。

 では、岩内の地域限定のアルコールには、何があるでしょう?すべてあります。日本酒は「いわない怒涛」、ワインは「いわないワイン」、ビールは「岩内地ビール」、そして焼酎は岩内町のゆるキャラの名前そのものの「たら丸」です。

 正直に申し上げますと、これらは岩内町にある会社で作られたものではありません。近隣の町の醸造所で作られたものですが、原料は岩内産を使用しています。いわない道の駅には、それらがそろって販売されていますので、お立ち寄りの際には、お買い求めを。

 言い忘れました。それらのアルコールには、一八興業水産株式会社の「にしん伝心」がおつまみとして、ぱっちりな相性です。

冬の日本海

 この一週間は、寒波の影響で、地方によっては大雪に悩まされたり、低温による水道凍結などの被害が出ているところもあるようですね。

 岩内は倶知安のような豪雪にはならないものの、それなりの雪が降り、風が強く吹雪で視界が悪くなります。軽い雪なので、風で飛ばされて真っ白になるわけです。

 写真は岩内町の野束地区の海岸から撮ったものです。海は、光の指し方によっては、濃紺、澄んだ水色などに見えます。そして、波の高さによって、打ち砕かれた波は白さの幅を変えていきます。

 普段、この風景を見慣れている近隣の人たちは、寒い、辛いと言うことでしょう。でも、都会の皆さまにとっては、自然のなすこの力は、神秘的に写るのでは思います。

 画像ではなく、実際にこの場に立って、風と寒さを感じながら見てください。きっと何かを感じるはずです。地元の人にとっては、この場にたたずむだけで、「ぱっかじゃねぇの」と言うことでしょうが。岩内町の冬の海、ぜひ一度ご覧ください。