浜のテトラポット

 岩内の市場の隣では、写真のようにテトラポットが作られています。工事の看板を見ると、泊港の補修のため?とか書いてあったような。

 これは、海岸の波のエネルギーを少なくする、浸食防止などのために作られるものですね。巨大なものであるため、この埠頭で造り、船で現場に運ぶということでしょう。

 青空の元、白いテトラポットが並ぶ姿はなかなか綺麗ですが、ふと考えることがあります。いろんな技術が発展しているのに、このテトラポットは私が子供の頃から同じ形で存在して、なくなっていない。これが本当に海にやさしい存在なのだろうか?

 磯焼けが著しい日本海。その原因は生活排水や魚のえさとなるプランクトン、すなわち有機物の不足だと思いますが、コンクリートで海岸を必要以上に固めるというのはそろそろ考えてもいい頃なのではと思います。じゃ、どうすればいいのか?と問われれば、明確に返答することはできませんが・・・

雑誌エフィルで「にしんのおかげ」を紹介

 女性誌でEFiL(エフィル)という雑誌があるのをご存じでしょうか?10月1日発売のVol.07号に「使ってみたい!お取り寄せ調味料」という特集があります。その中でフードソムリエの北村貴さんのお気に入りに、弊社の「にしんのおかげ」が紹介されています。

 普段、女性誌は見ませんものね。どんな感じかとページをめくると、あら、綺麗な写真がいっぱい。女性の永遠のテーマである、美と健康をいろんな表現でされていまして、普段ネットでしか見ない画像も、やはり雑誌の写真で見ると違いますね。

 「にしんのおかげ」はそんな女性が好む洗練された他の商品に比べてどうかな?とドキドキしましたが、デザインは他に引けを取らずに頑張ってくれていました。まるで私の分身のように感じられます。

 どのような形で掲載されたかは、お客様、買って見てくださいませ。雑誌社の方も数か月前から、一生懸命作っていらっしゃいます。ペラペラとめくるだけのちいさな写真も文章も、時間をかけて作っているのですから、買ってあげてね。ついでに「にしんのおかげ」も。

にしんのおかげのフタにURLシール

 大豆を使わず、ニシンを発酵させて作ったお味噌、「にしんのおかげ」。店頭に並んでもどんな料理に合うのかわからない、どんな食べ方がいいの?というご質問があるため、レシピを6品目作ったことは、先日9月24日のブログにも書きました。

 そのレシピを見ていただくために、どのようにしたらいいかを考えたのですが、A4チラシなどでは印刷経費もかかりますし、お店のスペースの問題もあります。そこで、写真のようにフタにホームページに来ていただくよう、シールを作りました。PCを使わない方には申し訳ないのですが、どなたかに打ち出していただく等でとりあえず、ここを見ていただければいいですよという意思表示。

 まだまだ甘いぞという声が出るのもわかりますが、まずは一歩ずつ。

 ところで、食べてみました? 最近、発酵食品が見直されています。アレルギーに立ち向かうのも、こういった発酵食品がいいとも聞きます。私はアレルギー体質の代表格ですが、昔ほど症状はひどくなくなっています。薬の飲み方が上手になっただけなのかもしれませんが・・・「にしんのおかげのおかげだ!」と胸を張って言ってみたい。

昭和29年岩内町の大火

 昭和29年、9月26日夕刻に台風15号により、岩内町は町の3分の2を焼失するという大火があったことは、岩内に関係する人ならば、知っていることでしょう。

 私はもちろん生まれてはいない時の話ですが、死者36名、17,223人の被災者を出し、財産が一夜に消えた痛ましい災害です。郷土館に行くと、その資料は残っていますが、想像を絶する火の広がり方だったようです。

 弊社の社長に、この大火の話をさせると、たぶん翌日まで話すほどの記憶に残る状態だったようです。特に岩内は港にたくさんの船が係留されていました。台風を避けるために港に入っていたと思われます。その船の係留ロープが火で焼け、船が燃えたまま大浜地区に流され、燃料のドラム缶が風でゴロンゴロンと熱で丸くなった状態で飛んでくる中を必死に逃げたということです。そのドラム缶が爆発すると、周囲に火が瞬く間に広がることも災害を大きくした原因だと。

 いろんな要因が重なって大災害となった岩内の大火。しかし、当時の新聞は、同日、同台風によって起きた洞爺丸転覆の大惨事の記事がトップを占め、岩内大火の記事はほんの数行だったため、記憶にない人が多いとのこと。

 災害は忘れた頃にやってくる。ちょっと日はずれましたが、二度とその災害が起こさないため、日ごろからの注意はしましょうね。会社の書類を整理していた時に見つけた、昭和39年の町の広報です。

数の子生産がフル操業

 年末の商材の一つに数の子があります。年々、その需要は少なくなってきてはいるものの、お正月にはなくてはならない、日本の伝統的な食べ物です。

 ニシンを扱う私たち、日本海にある水産加工業者は、ほとんどがこの数の子を商売の一つにしていると言ってもいいでしょう。明治時代より前浜にニシンが揚がり、親も子も貴重な商材としてその加工技術も現在まで受け継がれて来ています。

 ギフト商材として、昔は数の子を使っていただくことが多かったのですが、残念ながらその需要は少なくなってしまいました。また、ご家庭で、塩戻しをするのが面倒だということで、敬遠されることも数の子離れの要因かもしれません。

 とは言っても、根強い需要があるのも確かです。数の子のお話は、いくらでも出てくるので、年末まで小出しにさせていただきましょう。今日は、年末に向けて、数の子業界は、フル操業で動いていることをお知らせいたします。

 写真は、冷蔵庫に箱詰めされた数の子の段ボールです。今からお正月のお話をすると、笑われるかもしれませんが、毎日てんてこ舞いです。今日も大変、明日も大変。猫の手も借りたいのですが、素人にはこの仕事はできませぬ。

築地で展示会

 25日土曜日に築地市場で展示会がありました。年末商材を展示して、いろんなバイヤーの方を呼ぶというものですが、その展示会に出てきました。目的は「にしんのおかげ」の市場調査。

 営業担当が自ら赴き、ディスプレーを作って新商品の売り込みに熱心にしている会社などいろいろですが、私は「にしんのおかげ」を食べてもらって、アンケートを取ったり、感想などを聞かせてもらいました。

 来場者は、大きく分けると、食品バイヤー、同業者及びメーカー、報道関係者となります。市場という性質の上、やはり量販店向きの商材が圧倒的です。そんな中で、「にしんのおかげ」はちょっと異質な存在。たくさんの人に興味を持ってもらわずとも、何人かでもいいので、こんな商品があるんだとわかってもらえただけでも良かったと思います。報道関係には特に面白い存在に写るようです。私もそれが狙いです。

 築地はなんといっても日本で一番の市場です。岩内のちっぽけな町からしてみると、毎日がお祭りのようなものです。一日、いろいろとお話させてもらって、いろんなものも見せてもらい、勉強になりました。

 それにしても、東京に出るたびに、どんどん変化していくので戸惑います。切符を買う時に、パネルをじっと見ていたら、係員さんに「どちらへ行かれますか?」と声をかけられました。20年前は、どの電車の何両目に乗れば、乗り換えがスムーズにいくことまで頭に入っていたものですが・・・・

北海道マラソン記録証

 北海道マラソンの完走証が届きました。今年の絵柄は北海道の形。昨年までは、時計台の前を男女二人が走る、いわゆる北海道マラソンロゴを使っていました。今年はそのロゴが右上に来ています。

 5キロごとの通過タイムとスプリットタイムが記録されています。さらに、グラフ化されているので、ペース配分がどうだったかがわかります。記録がいいときは、ニンマリして、いまいちだった時は当日の走りを振り返って、反省です。

 今年の私の反省は、暑さのせいにはできません。大会前の疲労の抜き方が下手だったこと。後半型の私にとっては5-10kがハイペースだったことです。あとは、インターバルトレーニングをもっとしないとダメかなぁ~。

 など、素人が一人でいろいろ考えながら試行錯誤しています。ランニングクラブに所属している方々は、専門家からもアドバイスや仲間内でアドバイスしあったりしているのでしょうか。私はこの自己診断と自己処方でこの後も走ります。「よくやるよ」「ばっかじゃないの」という声を聞きながら・・・

 ★★マラソンのお話は、週1回。日曜または月曜日に投稿しています。マラソンだけに興味の方は、「カテゴリーのマラソンのこと」を選んでいただきますと、まとめて読むことができます★★

白樺山へ

 23日祝日。秋分の日。毎年、この秋分の日はお休みです。これから年末までの祝日については工場は残念ながら休業にはできず、お仕事となります。女工さんはもちろん、個人の用事でお休みをするのは自由ですが、がんばって仕事をしてくれます。

 私は休日でもなんだかんだと仕事はあるのですが、朝の一仕事を終えて時間に余裕があったので、奥様を誘ってニセコの山へ。窓から山を見て、天気も大丈夫だから、山を歩こう!と。標高959mの白樺山。新見峠のちいさな駐車場から、目国内(めくんない)岳と逆の方へ30分程度歩けばすぐに山頂に着きます。

 ほとんどの方は、さらに奥に入ったシャクナゲ岳まで歩くと思いますが、今日の私たちはこれでおしまい。紅葉はちょっと早く、その一歩手前といったところ。札幌などから来たいわゆる中年ハイカーも楽しそうに山頂でワイワイやっていました。

 山頂からの岩内平野と積丹半島がとても綺麗でした。ふと思い立って静かな山歩き。都会の人たちは、計画を立てて、一日をかけてくるのでしょうが、地元にいるとこんな楽しみ方もできます。

にしんのおかげのレシピが出来ました

 大豆を使わず、ニシンを発酵させて作ったお味噌、「にしんのおかげ」。どうやって食べるの?どんな料理に合うの?などのご質問が多いため、6品目のレシピを作っていただきました。レシピ監修は高遠智子さん。

 普段、身欠にしん、塩数の子などのいわゆる半製品を作っているこの会社にとって、レシピを料理専門家にお願いするとは、縁遠いことです。「にしんのおかげ」の開発から販売にいたるまでの数々の体験は、初めて尽くし。当然、料理家との接点もなかったのですが、いろんな方のアドバイスと人脈から、高遠さんにお願いすることになりました。

 フードコーディネーターの方からのご紹介でしたが、高遠さんは素材の良さを引き出し、体に優しいお料理が得意。にしんのおかげはニシンと米麹、食塩しか使っていません。それでいて、深みのある味なので、使い方によっては、ほかの素材を消してしまうこともあります。そんなことを理解していただいて、今回のレシピが出来上がりました。

 詳細は一八のホームページに出ていますので、ぜひお試しください。おいしそうでしょ。美味しいんです!作られて食べたご感想もお待ちしています。

秋はもう少し

 写真は深層水取水施設の近くから撮った岩内港です。遠くの防波堤には波がぶつかり高しぶきとなって飛んでいるのが見えるのですが、携帯カメラではこの画像が限界ですね。

 この二日間、風が強くなりました。私は日中まだ半そでですが、さすがに朝晩は寒さを感じるようになりました。空の風景も刻々と変化し、ようやく秋が来ていることを感じさせます。

 22日のニュースでは、大雪山系の黒岳で初雪が降ったとありました。あちらではもう紅葉が進んでいるようですが、ニセコはまだ早いようです。ニセコの紅葉の見ごろは来週あたりから、10月上旬頃でしょうか。秋の行楽にニセコパノラマライン経由で、岩内に来るというのはいかがでしょう?

 秋の気配を感じると、私たちは年末の繁忙期に向け、まっしぐら。毎年、暮れに忙しい思いをしないようにと前倒しの仕事をしたり、対策をとるのですが、11月、12月になると・・・・・想像するだけで、クラクラします。