田んぼの雪もあと少し

 今年は例年になく雪融けが遅く、まだ町内にもあちらこちらに雪が残っています。ただ、11日と13日早朝に雨が少し降り、それによってかなり雪融けが進みました。

 農家の皆さんも、雪が早く消えてもらって、作付の準備に取り掛かりたいところでしょう。写真は、共和町老古美地区から、岩内第一中学校越しに岩内岳を写したものです。

 雨の後の青空はいいですね。空気が澄んで、雪山の白さと青空のコントラストが絶妙な美しさを表現しています。ようやく、鉛色の空がなくなって、北海道らしいスカッとした空になりつつあります。

 裸だった街路樹に小さな芽が膨らんで緑色になるのが楽しみです。コートもクリーニング、タイヤ交換、ワイパーは夏用に、窓には網戸、冬用パジャマも、ももひきもしまいましょ。そして、心も明るく元気に。

 山菜が出て来たら、一八の身欠にしんと炊き合わせ。お忘れなく。季節の変わり目、年中行事ですね。

三代目いわない道の駅のスタンプ

 道の駅と言って、ドライヴ好きの皆さまは、スタンプラリーを思い浮かべることでしょう。道の駅いわないのスタンプが、新しくなりました。今回で三代目となるそうです。

 スタンプラリーノートを持って、北海道内各地の道の駅をスタンプを押してドライヴする光景は、今ではすっかり定着しましたね。夏休み中などは、道の駅によっては、スタンプを押すのに長い列を作っているところ見受けられます。

 そのスタンプも、たくさんの利用客が使うものですから、当然消耗されます。岩内のスタンプは、2012年4月12日からリニューアル。ゴムが丸くなっていないので、文字がはっきりと浮き出ます。

 北海道地区道の駅スタンプラリーは2012年4月21日土曜日からのスタートです。この真新しいスタンプを最初にラリーノートに押印するのはどなたでしょう?いつものように、スタンプを押したあとは、一八の「にしんのおかげ」「にしん伝心」「みりん干し」「サケトバ」などお求めくださいね。

4月の刀掛岩

 岩内の観光名所である、雷電海岸。その象徴的な刀掛岩。冬の厳しい風景と、夏のほんのり緑色を配した景色では、その見え方がかなり違っています。

 鋭くとがった岩の形態から、やはり冬の景色のほうが迫力があります。ただ、夏は夏で夕日とのコントラストが素晴らしいので、それまたおススメです。

 このブログで何度もご紹介していますが、ブログの検索窓を使って、刀掛岩と検索してみてください。そのいろいろな季節の刀掛岩がご覧いただけます。

 あの尖った部分には普通の人は行く事が出来ないんですよね。そう言った探検ツアーもありません。もしも本州にこんな風景があったら、お土産屋さんだの、船で近くに行く遊覧船だの、いろいろと商売をされる方が出てくるでしょうね。

 遊歩道もなく、作ろうなんて声も一度も聞いたことがありません。やっぱり、刀掛岩はこうして遠くから見るのが一番いいからなのでしょうか?観光客の皆さんはどのように思います?

『八興会館』 その7

 八興会館の管理人である、大泉さんからお借りした資料に、『財団法人八興会館 創立30周年記念祝賀会』の記念誌があります。その中には「30年のあゆみ」というタイトルで、創立の昭和38年2月から平成5年の9月までの子供たたちが残した、さまざまな大会での入賞の記録などが載っています。

 今日は、その中の一部に昭和40年9月1日発行の「八興会館のあゆみ」より記載してある、館長である紀伊右エ門の昭和38年八興会館落成式のあいさつ文をそのまま転記いたします。

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 紀 館長 挨拶

 一八の商号で皆様から多大のごひいきに預かっております紀でございます。

 本日この八興会館の落成式に、ご多用のところわざわざご臨席くださいまして、ご祝詞やご祝儀を頂戴いたし、まことに有りがたく厚くお礼申しあげます。

 一八の親爺が、商売に関係のないこのような大それた会館建設などをどうして企てたのか、さぞかし皆様には不思議に思われたことと存じますので、いささか平素感じております一端を申し上げたいと存じます。

 池田首相の真似ではございませんが「国づくり」の基礎が「人づくり」であることは申すまでもございません。それには住みよい環境と施設を与えて、明るく楽しい健全な「場」で、次代を担う子供をすくすくと成長させてやりたいということは独り私のみの願いではございません。然るに岩内の町は、教育上よい施設や環境に恵まれているとは、決して申されないのであります。

 こういう点から、私は先年も大浜海水浴場の施設に微力ではございますがいささか努力いたしました。また、伝馬船十余艘を備えつけ、これらのご利用に資したり、昨年は円山のスキー小屋の建設にも協力させて頂いたわけであります。

 しかし、何と申しましても、年間を通じて利用ができ、かつ日本古来の武道の練磨によることが、肉体と精神の両方向の修養に一番効果があるものと考え、道場の建設を思い立った次第であります。幸い町内有志の方々や、その道の専門の方々のご支援をえまして、昨年11月この会館の建設に着手し、本日落成して開館の運びに至りました。

 もとより私は、裸一貫で遠く佐渡より渡ってまいりました風来坊でありまして、何の教養も資力としてございません。従いまして、今後の維持運営や青少年の育成につきましては、全くの素人でわからないわけであります。何卒この上とも、町長さん始め町議会議員、町教育委員会、PTAその他町有志の方々の特段のご支援とご指導を仰ぎまして、この会館がますます充実され、青少年の健全な育成に多少とも寄与できますことを祈念する次第であります。

 本日は私の多年の夢の一端が現実しました喜びと感謝の気持ちを申しあげましてお礼のご挨拶といたします。まことにどうも有りがとうございました。

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 その1

 その2

 その3

 その4

 その5

 その6

国富の煙突

 写真の構図としては、よくないのですが、小樽方面から岩内に向かうとき稲穂峠を下った共和町の国富という地名にある大きな煙突。写真では小さく見えますが、50mほどの高さがあるとのことです。

 ここは明治22年銅鉱山として登記。昭和19年まで鉱山としてありましたが、昭和21年資源枯渇で自力鉱山を中止。のちに道内唯一の銅・鉛製錬所として稼働したとあります。その精錬所として何年まで稼働していたかはわかりません。私の記憶にあるのは、住友シポレックスの新素材会社が最近までありました。煙突から煙が出ていたのは一度も見たことがありません。

 現在は、煙突のふもとにある建物は、岩内町の日本アスパラガスという会社の所有になっています。煙突まで所有しているかはわかりません。

 子供のころは、あの大きな煙突に興味があったのですが、年齢を重ねるとともに、意識しなくなったしまいました。でも、昔岩内や共和に住んでいた方にとっては、この煙突は象徴的なものだったのですよね。

 近くに行ってみたいなと思うようになりました。やっぱり明治からある建造物なのだから、崩落の危険とかあるのでしょうかね。観光客のみなさんは、こんな煙突に興味はありますか?

 

研考会(みがこうかい)

 岩内町は、身欠にしんの品質、生産量ともにトップクラスの町です。しかし、販売先は本州がほとんどで、地元での消費は少なかったのです。

 平成5年岩内信用金庫に勤務していた、吉藤さんと言う方が代表となって、研考会(みがこうかい)という組織を立ち上げました。岩内町には、たくさんの身欠にしん加工屋があるのだから、地元で身欠にしんをたくさん食べてもらうために、いろいろと研究しようというものです。ひとつの町興しですね。

 加工屋さんが中心になるのではなく、銀行マン、神主さん、主婦など、消費者側からの視点で研究しようというものでした。本州の消費地に出かけ、利用方法を探ったり、栄養について研究したり。

 その中で、地元の主婦が身欠にしんを使った面白いレシピを発表しました。それが、弊社のホームページにもある、身欠にしんの料理集という形になったのです。

 身欠にしんって、こんな使い方もあったんだ、こんなに美味しかったんだという再発見。代表の吉藤さんは、この活動にまい進し、その活動を認められて、赤レンガフロンティア賞?だったかな~を受賞されました。

 では、読者の皆さま、このレシピ集にジャンプして、何か一品、身欠にしんでお料理を作ってください。もちろん、身欠にしんは、品質抜群の一八からお求めください。【ご注文はこちらです】

ランニング中の音楽

 ランニングしながらイヤホンで音楽を聴く姿は今では一般的になりましたね。特にトレッドミルの上を走っている時は、景色も変わらず、ディスプレイの数字だけを追うようになってしまうので、音楽を聴くのは、気持ちの上でいいと思います。

 使うときの注意点として、ロードを走るときは、車やほかの音が聞きにくくなることです。公道では自己の世界に入り込んではいけません。ボリュームは大きくしないで、外の音も聞こえるように気をつけたいものです。

 マラソン大会本番での使用はやめたほうがいいと思います。せっかく応援してくれる人がいるのに、イヤホンをしていると応援を拒絶しているように感じます。もっとも、それこそ個人の勝手だと言われてしまえばそれまでですが、大会の一番の喜びは、応援を受けながら走ることができることだと私は思います。

 アップテンポの曲を集めて、意識を高揚させる人、ペースは全く関係のない曲を聴く人。エクサミュージックなどのランニング用のリズムにした曲を利用する人。どんな方法であれ、音楽によってモチベーションを維持できるのはいいですね。

 写真は私が使っているものです。以前は耳の穴に入れるものでしたが、すぐ落ちてしまっていました。この耳にかける方式はそんなストレスが無くなりました。どんな音楽を聴くかですか?私は70年代、80年代の洋楽オタクでした。でも今はあまりこだわりません。

にしんジャージャー麺

 藤女子大の論文からのにしんのおかげを使ったレシピ第2弾です。その名は「にしんジャージャー麺」。

 にしんのおかげの味付けで、ひき肉やにんにくと炒めてあるのが特徴で、麺のほかご飯にも合うのが特徴です。写真はトマトがのっていませんが、のせると色合いも良くなります。

【材料4人分(1人分)】

●豚ひき肉 300g(75g)  ●トマト 320g(80g) ●きゅうり 180g(45g) ●レタス 100g(25g)     ●長ねぎ 50g(12.5g) ●中華生麺 480g(120g)  ●しょうが 8g(2g)  ●にんにく 8g(2g)       ●ごま油 14g(3.5g)

A ○水 40g(10g) ○にしんのおかげ52g(13g) ○砂糖 28g(7g) ○酒 30g(7.5g) ○オイスターソース 34g(8.5g) ○酢 10g(2.5g)

白いりごま  適宜

【作り方】

  1. トマトは薄切りまたはくし切りにする。きゅうりは細切りにする。レタスは1枚を4等分くらいにちぎる。長ねぎ、しょうが、にんにくはみじん切りにする。
  2. フライパンにごま油を熱し、しょうが、にんにく、長ねぎを炒める。香りが出て来たら、豚ひき肉を加えてさらに炒める。
  3. 肉の色が変わったら、(A)を加えて汁気がある程度なくなるまで炒め合わせる。
  4. 鍋に湯を沸かし、麺をゆでる。ゆで上がった麺を冷水でしめ、皿に盛る。2の肉みそをのせ、きゅうり、トマトを飾り、好みで白いりごまをふる。

藤女子大学紀要,第49号,第Ⅱ部:45-49.平成24年 より

キアンコウ

 北のお魚大使の教科書には、北海道で漁獲される魚のことが詳しく書かれています。私もこの教科書でいろいろなことを学びました。ただ、やはり本物を見て、市場に出入りしている人たちの声を聞いて、知識と現物を照らし合わせることも大切だと思います。

 先日、市場に行きアンコウを発見。ところが、岩内で漁獲されるアンコウの正式和名はキアンコウなんです。でも、正式和名のアンコウも存在します。一般的に北海道で漁獲が多いのは、キアンコウなんですね。

 数年前までは、アンコウといえば、茨城産が多いと思っていました。昔、北海道ではあまり重宝した食べ物ではなかったからでしょうか。最近でこそ、そのおいしさがわかってきて、アンコウ鍋用に全部おろした切り身がひとつのパックで売られているのも見かけます。

 もうご存じの方には言うまでもないでしょうが、アンコウの七つ道具と言えば、きも(肝臓)、えら、とも(ひれ)、皮、ぬの(卵巣)、水袋(胃袋)、柳肉(身肉、ほほ肉)です。特に、「あんきも」と呼ばれる肝が味の決め手になることは有名です。

 夏に獲れるものと冬のもののおいしさはほとんど変わらないという研究結果が出ています。でも、やっぱり寒い時期の鍋として食べるから、冬のほうがおいしく感じるのでしょうかね。それにしてもこのドスのきいた顔、なんか皮肉でも言いそうで・・・私はしばし耳を傾けていました。

子供の頃の思い出~夜回りの鐘の音

 全国的に急速に発達した低気圧によって、強風による被害が出ているようです。岩内町の4月4日は、日中吹雪になり、横殴りの風で大荒れでしたが、大きな被害もなく終わったようです。

 日中、消防車がチンチンチンと音を鳴らしながら、町内を回っていました。強風による火災の注意を促したものです。これは昭和29年の大火のときの強風のことを思い起こすためでしょうか。

 ちょっと昔のお話。私が幼少のころ、母親が私を早く寝せるために言ったこと。夜8時から9時頃にかけて、今回の消防車のようなチンチンチンという音を鳴らす人が回っていました。当時は車ではなく、人が手で鐘を鳴らしながら、火の用心と夜回りしていたものだと思います。

 母は私に、そのチンチンおじさんは、まだ寝ないでうろうろしている子を連れていく、「人さらい」だと言って、「早く布団に入らないと、さらわれちゃうよ!」と言うのです。私は、その音が聞こえると、とっさに布団にもぐりこみ、音が遠くなるのを待ちます。

 なんとも今思うと、かわいい子ですね。でも、こんな子供騙しは言っていいの?クリスマスのサンタのような夢のあるようなことならいいと思うけど。

 いずれにせよ、岩内町は大火という過去があるわけですから、災害に対しては万全の注意をしましょう。写真はこの話題には関係ありませんが、4日夕方の海の様子です。