にしんの親子飯

 北海道水産物加工協同組合連合会(通称:加工連)が昨年平成22年12月に数の子のレシピを載せたチラシを作成しました。QuiCooking(クイッキング)という、大手スーパーなどで無料で配られるものです。

 7つほど、数の子料理を紹介していますが、どれも美味しそうなので、今日はその中の一つをご紹介いたします。「やわらか身欠と数の子の親子飯」です。みなさんは、もちろん、ニシンと数の子は親子である事をご存知ですよね。

 親も子もEPAとDHAが豊富に含まれていますので、血液さらさら、脳が活性化する食べ物ですよ。お試しください。数の子と身欠にしんの購入は?・・・もちろん一八からですよね。

【作り方】

  1. 浅めの鍋またはフライパンに水(分量外)とにしんを入れてゆでこぼし、水200mlを加えて再び沸かし、Aを加えてゆっくりと煮詰め、しょうゆをまわし入れて煮付ける。
  2. 1が冷めたら半分に切る。
  3. どんぶりに暖かいご飯を盛り、のりを散らして2と数の子をのせ、その上に青じそをたっぷりとのせ、Bを添える。

【材料2人前】

  • 塩抜き数の子(半分に切る)・・・・4本(100g)
  • ソフト身欠にしん・・・・・・・・・・・大2本(150g)
  • 水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 200ml
  • A 酒、みりん・・大2 砂糖・・小1
  • しょうゆ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大2
  • ご飯 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・大2膳(400g)
  • 焼きのり(手でちぎる) ・・・・・・・・・・・・1枚
  • 青じそ (千切り) ・・・・・・・・・・・・・・・10枚
  • B 練りわさび 小1  しょうゆ 大2       ◇監修/小笠原登志子先生

岩内地方文化センターの中にフェリーの模型

 国鉄岩内駅跡地の利用で、岩内地方文化センターという立派な建物があります。箱モノ行政の象徴です。ただ、もう出来てしまったものですし、私もたまに利用させてもらっているので、これ以上どうこう言う立場にはありません。

 さて、その文化センターの中にフェリーの模型があります。平成2年から上越市と岩内を結ぶフェリーが就航していました。平成11年に残念ながら休止となりました。フェリー会社の名は「東日本フェリー」で、現在はその会社はありません。

 平成2年の就航時に、この模型が作られてそのまま展示されています。平成4年に「はあきゅり」という船に変わりました。カントリーサインも今はたら丸ですが、昔はこのフェリーがデザインされていたのです。

 9年間のフェリー就航のために、大浜海水浴場をつぶして大きなフェリー埠頭と工業団地ができました。この模型を見るといつも、時代に流されてしまった大切にすべきいろいろなものを感じさせられます。

昔は黄色いダイヤと呼ばれましたが、今は違います

 昭和40年代から50年代にかけて、塩数の子は「黄色いダイヤ」と呼ばれた時がありました。お正月のおせちにはなくてはならない物として、もてはやされました。お正月だけの商材ゆえ、投機的に在庫を抱える人も出たのです。

 昭和55年、北商という会社が数の子の在庫を抱え過ぎて、倒産したという話は、業界の中ではあまりに有名です。その時代では、12月の半ばを過ぎて、品薄感が出ると数の子相場が値上がりする事がありました。それを見込んだのですが、度が過ぎたのです。

 食べ物を投機の対象とするのは、私にはその感覚がわかりません。多くの水産加工業者は、一生懸命に汗して作った数の子だったはずです。

 法人ギフトの目玉とされていた数の子も、今ではすっかり一般家庭で購入できる金額まで値下がりしています。そして、今年はさらにいくら、たらこ等の他の魚卵が値上がり傾向にあるので、数の子はとてもお安く、お求めやすくなっています。

 塩抜きしたことがない人もたくさんいらっしゃるでしょうが、ぜひお安くなった塩数の子を使って、手づくりのお節料理にトライしてみてはいかがでしょう?もちろん、塩数の子の購入は、高品質でお得な一八からですよ。

 

除雪車始動

 11日の日曜日に降雪があり、道路も10cmほどの雪が積もりました。とはいえ、岩内町の中でも、降雪量の違いはありますし、風が強いところでは、降り積もった雪が風で飛んで行ってしまいます。

 深夜から早朝にかけて除雪車が忙しく動き回ります。一般の人たちが動き出す前に除雪をするためです。その通った後は、置きみやげと称する雪山が会社や自宅の前に残り、それらの雪を各家庭や各自が排雪するという構図になっています。

 写真は、6時過ぎに通った除雪車です。ピントが合わず、申し訳ありません。降雪量が多い時には、フル回転で動き回ります。寝ていると、その大きなエンジン音で降雪量が多いか少ないかがわかります。

 仕事をする前に、この除雪作業をしなければ、仕事のスタートになりません。やっぱりいやだなと思うのですが、この寒さが来なければ、本来来るはずの魚もやって来ないのです。冬はやっぱり冬の状態でなくては、美味しいものもできません。そう考えれば、「しかたない」という言葉が自然に出てしまうのです。

塩数の子のご注文は、ご確認ください

 弊社ホームページでは、地方発送の商品を取りそろえておりますが、「塩数の子」のご注文に当たっては、毎年10日前後で予約の受付を終了させていただいております。

 種類によっては、その後であっても在庫があれば、もちろん受付させていただきますので、お電話、メール、FAXでお問い合わせください。

 塩数の子は、以前もお話したように、産地別大きさ別個質別、そして、パッケージの量目別とさまざまな種類があります。高品質の塩数の子を、お手頃価格でお客様にお届けするために、ホームページでの掲載に当たっては、2種類とさせていただきました。

 10日を過ぎて、「しまった!」と思われたお客様、ご安心ください。とりあえず、弊社までご確認を。

いわないスキー場は1980年にオープン

 今月の日曜日の話題は、マラソンを中断させていただいて、岩内町におけるスキーのお話を連載いたします。

 岩内町にリフトがかかったスキー場がオープンしたのは、1980年です。私が高校を卒業し、浪人生活を送っていた年でした。写真は、例のごとく弊社事務所2階に眠っていた、最初のパンフレットです。

 最初は、リフトが3本。第一リフトはペアで、第2、第3リフトはシングルでした。登山ルートと同じ西側尾根に沿ってにリフトがありまして、風がものすごく強く当たり、寒かった記憶があります。なんと、ナイター設備もあったのです。

 初心者にとっては、最後に急斜面となって、大変なコースでした。一方、上級者にとっては、なだらかな斜面で、飽きてしまいます。翌年、左側の尾根に、シングルリフト3本ができました。こちらのコースは上級者も満足できる斜度を有していましたが、リフトが長く相変わらず、岩内特有の冷たい西風を受けて、寒い思いをしていました。

 しかし、時代はバブルで「私をスキーに連れてって」の映画が大ヒットのスキーブーム。スキー場利用者は1990年までどんどん増えていきました。日本海を見下ろすロケーションも素晴らしく、吹雪でなければいいのにねぇ~と、スキーをする人はだれしも言っていました。

 今日は、ここまでです。続きはまた来週日曜日のこの場所で。

 パンフレットの地図をご覧ください。道央自動車道と札樽自動車道が繋がっていません。積丹半島も道が繋がっていません。航空会社は「東亜国内航空です。それだけとっても、このパンフレットはかなりのレアものでしょ。

浜のかあさんたちの連載記事

 北海道新聞後志版では、3回連続で岩内支局の長谷川記者が、浜のかあさんたちとスケソについての話題を載せています。長谷川記者はどんどん縮小されているはえ縄漁を、なんとか記録として残しておきたいと常々言ってました。

 先日は、はえ縄で使われるエサの仕掛けについて、書いていました。一本の長い紐に何本もの枝糸がついていて、その先には釣針があります。その釣針にエサのサンマをつけるのですが、縄を海中に入れるときに、ぐちゃぐちゃにならないようにするための素晴らしいテクニックがそこにあります。

 その仕掛けを作るのは、浜のかあさんたちです。長谷川記者は真面目でおとなしいので、取材のとき浜のかあさんたちには絶好のいじられ役になったと想像できます。

 岩内の浜は、こんなかあさんたちの技があったからこそ、成り立っています。弊社の女工さんも含め、岩内の女性は良く働きます。それゆえ、岩内町は昔、離婚率NO.1になった事もあるらしいです。しっかりしなきゃね、岩内の男ども。

 

数の子の食育リーフレット

 数年前に、食育をテーマにしたリーフレットが届きました。社団法人日本栄養士会が企画編集発行しているものです。そこには、カズノコについての説明がわかりやすくされていました。

 ここ数年で、数の子を食べなくなった、魚を食べなくなったという人が多くいます。魚の知識をもっと知ってもらえれば、興味が出て、魚を食べてもらえるようになる。さらに生活習慣病の予防にもなるという利点もあるのです。

 私がこうしてブログに魚の事を書いていること、北のお魚大使の試験を受けた事などは、そんな魚の知識をもっと皆さんに知ってほしいという単純な発想からでした。

 リーフレットには、コレステロールが高いと思われてたカズノコは、意外に低いことが分かったなど書かれています。肉中心ではなく、バランス良くEPAやDHAが豊富に含まれているカズノコや魚類を取る事を勧めています。

 リーフレットは、CPKA(カナディアンパシフィックカズノコ協会)のホームページで見る事ができます。一八の商品は、なんとDHAとEPAが豊富なものばかり。みなさんの健康をお手伝いする、一八の商品なんですね。

次々にやってくるアンケート

 昨年の今頃も書かせていただきましたが、経済産業省や、北海道庁から依頼を受けて、~~についてのアンケートにご協力くださいという封書が届きます。それも一通だけでなく、何通もです。

 水産業界にとって12月は、商品の動きが多いために、非常にあわただしい日々が続きます。そんなときですから、無償の協力をせよというアンケートを送られてきても、いかがなものか?と感じてしまいます。お願いですから、アンケートは今時期は送って来ないでください。これも税金かと思うと悲しくなります。

 もうひとつ、内容にとても興味があるセミナーの案内が届きましたが、これまた12月のど真ん中。なぜこの時期さ?と言いたくなります。心に余裕がなくて、つい愚痴ってしまいました。ごめんなさい。

 ではいつならいいのか?っていうアンケートが送られてきたりして。

たつかまの新聞記事

 12月6日の後志版にたちかまの話題が出ました。岩内では、スケトウダラの白子のことを、「たち」ではなく「タツ」と言います。なぜかはわかりませんが、親魚のスケトウダラも、スケソウダラ(一般的な会話ではスケソ)が正式名称だと思っている人もたくさんいます。

 記事にも書いてありますが、30数年ほど前は、たらこの原料となる生子を取りだす作業をして、「タツ」がたくさん出ると、女工さんたちに持たせたり、ご近所に分けたりしたのです。そこで、器用な人はそのタツをかまぼこにしたものです。

 この数年間、ずいぶんTVなどのマスコミで岩内の「タツかま」が注目され、商売で販売しているところは、注文をかなり待ってもらっている状態が続いているようです。追い打ちをかけるように、原料のスケソの漁が低迷しているのですから、皮肉なものです。

 この「タツかま」(タツのままぼこ)は、網で獲ったスケソではできないと言われています。網のスケソは、海中で死んでタツに海水が多く含まれてしまうからだとのこと。岩内の釣スケソならではですね。

 大変申し訳ありませんが、弊社ではタツかまは販売、取扱はしておりません。釣たらこはもちろん、製造、販売しております。