いよいよ冬到来

 11月に入ってから、穏やかな天気が続いていて、冬の気配が感じられませんでした。15日の朝、ようやく雪が降り寒さもぐっと厳しくなりました。

 岩内岳を見ると、スキー場のコースが白く浮き出ています。スキーを楽しみにしている人たちは、待ち焦がれた雪でしょう。でも、大半の人は、「寒いのはいやだ」、「雪かきはしたくない」と言います。

 私自身、子供の頃は雪が降るとワクワクしていました。小学生のころは雪の中で遊ぶのが大好きでしたし、中学生以降になると、スキーができるから。でも、不思議なもので、こうしてこの職業についていると、やっぱり寒いのは体にこたえるなぁ~と思います。

 とはいえ、こんなメリハリのある四季を感じるからこそ、季節の旬というものに出会えるのですから、この季節感に感謝しなければいけませんね。美味しい旬のスケソを食べるとしますか。新ものの釣たらこをお待ちかねの皆さまは、もうしばらくお待ちくださいませ。

岩内海洋深層水をビジネスEXPOでPR

 ここ数年、毎年アクセスサッポロで行われる、ビジネスEXPOに岩内町は出店しています。今年は11月10日11日とありました。岩内の海洋深層水と工業団地をPRするのが目的です。

 小さなブースには、海洋深層水を使って商品化されたものが並べられました。その中に、弊社の「にしんのおかげ」ももちろんあります。深層水はいろいろな使われ方がありますが、水産加工では、数の子の処理に使うのが一番多いですね。弊社の数の子はさまざまな工程で、海洋深層水を使っています。

 加工品の他には、カニなどの生簀、飲料水、肥料、化粧水、トマトの栽培等にも使われています。使い方では、まだまだいろいろな商品に応用可能だと思います。

 ただ、深層水を使ったので、その分高く商品が売れるかというと、そう簡単ではありませんね。でも、私は岩内に深層水がある以上は、使い続けてその良さを消費者の皆さまに分かっていただきたいと思います。PRの仕方が下手と言われればそれまでですが。

 

 

 

「にしんのおかげ」のきのこパスタをいただきました

 食の雑誌choi-plus(ちょいぷら)2011年秋号で紹介された「にしんのおかげ」【ブログ9月10日付】。札幌のレストラン、中国厨房GENさんのシェフ神さんが、にしんのおかげを使ったパスタを紹介しています。先日、そのパスタをいただいてきました。

 普段のメニューにはないのですが、その時の企画として、「美味いっしょ北海道」を使ったシェフのまかないパスタ。というものが載っています。私は神シェフとは面識がなかったのですが、にしんのおかげを選んでいただいたお礼を一度したかった事と、写真のパスタがとても美味しそうだったので、食べてみたいとお願いしました。

 半熟の卵を割って、とろりと卵黄を絡ませて食べると、なんとまぁ美味しいこと!きのこの味とパスタのゆで具合もすべてが絶妙なバランス。にしんのおかげが味に深みをつけている。うーん、お料理番組のような上手な表現ができないのが悔しいと感じるほどです。

 化学調味料を使わない主義のシェフ。利尻町出身でお父さんは漁師。そんなこともあって日本海で生まれた「にしんのおかげ」の良さを最高に引き出してくれたと思います。今度は普通のメニューも楽しませていただきたいと思います。みなさんも、ぜひお店に足を運ばれてはいかがでしょう。札幌円山公園駅からすぐです。

  • 中国厨房GEN   
  • ℡011-215-8335
  • 札幌市中央区南2条西24丁目2-3
  • 営業時間11:30~14:00 18:00~23:30
  • 定休日 火曜日

 

マラソンの応援

 マラソン大会に出ていつも思うのですが、走らないで応援している人ってすごいですよね。私にはできないことです。なぜって、いつ来るのかわからないのに、じっと大勢のランナーの通り過ぎるのを見つめ、お目当ての人を探し出して、応援する。これって、すごいエネルギーがいることだと思います。

 お目当ての人が、恋人のような人で、恋焦がれて待っているなんて間柄ならわかるのですが、普通はそうではないですよね。それでも応援が好きだという人も知っています。数年前の北海道マラソンで、突然「紀さん、頑張って!」と声をかけてくれました。少し並走しながら、「私は○○といって、岩内の高台小学校で教師をしていました」と言ってくれたのです。

 その後、お手紙をいただき、交際?が始まりました。以後毎年一番苦しい距離のところで応援をしてくれるのです。私の記録もちゃんと手帳に記録してくれていて、昨年より良かったですねとか、感激のお手紙をいただきます。今も無意識にその先生の声を励みに新川の直線をひたすら前進します。

 見ず知らずの人が、「頑張って!」と言ってくれるその一言。「あと少しだよ」「ナイスラン!」なんてタイミングのいい声のかけ方なんだろう。振り返れば、そんな声をかけてもらって辛い瞬間を何度乗り越えたことでしょう。今までは、声をかけてもらうだけでした。声をかけてもらうことに慣れてしまったことに、今年の夏は反省しました。もう一度、そんな純粋な気持ちを思い出して、応援を受け止めます。そして、私も一言でエネルギーが出るような応援ができるランナーになりたいです。

 写真は2008年北海道マラソンの応援風景。北海道新聞掲載。

岩内町の日本アスパラガス株式会社が省エネ大賞受賞

 岩内町には、日本アスパラガス株式会社(通称:ニチアス)という会社があります。現在はペットボトルや缶などの飲料品の製造をしています。実は、今飲んでいるこの缶コーヒーは、この会社で作られていたなんて事はよくある話です。それほどのシェアを持っている会社です。

 このたび、北海道での省エネ大賞を、日本アスパラガス株式会社さんが受賞いたしました。先日のビジネスEXPOでも表彰されました。すごいですね。内容は、缶詰殺菌の排水熱をヒートポンプを導入して、有効利用したとのことです。

 飲料水を作っている会社なのに、なぜアスパラなの?って思いますよね。岩内はアスパラガスの発祥の地ともいわれている場所なのですが、アスパラガスの缶詰を作ることが会社設立の発端でした。時代が変わり、缶詰のマーケットが縮小。反対に、ペットボトルやさまざまな飲料品が次々と出て来るのに対応。先端の設備投資をし現在に至っています。

 この商売はやはり、「水が命」です。岩内の水は美味しいですし、地下水もニセコ連山を控え、豊富です。その水で商売をしているのです。私たち水産加工屋も同じ水商売ですが、ちょっと商売のスケールが違うなぁ。まずは、省エネ大賞おめでとうございます。

My だし醤油 の作り方

 11月3日、調味の日に行われた、調味料選手権のお話は、11月7日付のブログでお話しました。そこでは弊社の「にしんのおかげ」が入賞となったご報告をさせていただきました。

 その会場で、面白いものを見つけました。「Myだし醤油」を作りましょうというコーナーです。300円で、ちょっと大きめのビンをいただきます。鰹節、スルメ、昆布、干ししいたけ等たくさんのうまみの素材が並んでいて、それらを好きなだけビンの中に入れます。空間を残すともったいないと思った私は、どんどん何でもござれだと入れてしまいました。担当の若い女性に笑われてしまいました。

 家に帰ってから、普通のお醤油を入れて数時間置いておくと、なんとまぁ、旨みの強いお醤油ではありませんか。ちょっと癖になりそうなだし入り醤油です。一度使っても、またお醤油を入れれば、また使えます。

 化学調味料で簡単に入れて旨みを出す食品が、あまりに当たり前になってしまいましたが、本来はこういった旨みの組み合わせで美味しさを出すのが、お料理なのでしょうね。にしんのおかげが評価されたのは、この辺にあるのかな?

第25回ビジネスEXPOに岩内町で出ています

 札幌の展示会場アクセスサッポロで、11月10日、11日の二日間にわたって、第25回ビジネスEXPOというイベントが開催されています。

 普通の展示会だけでなく、セミナーや商談会、パネルディスカッションなどさまざま。通常は、食品ならぱ食品だけに絞った展示会になりますが、このイベントはさまざまな業種が入り乱れています。

 ですから、ある業種を目的とされて来るには物足りないかもしれませんが、普段見る事のない技術や商品を見る事が出来て、その成功事例を聞く事も出来ます。

 岩内町は毎年出ていて、企業誘致と深層水のPRをしています。弊社の商品ももちろん深層水を使った代表的なものですので、並べていただいています。もしアクセスサッポロにお出かけの方は、ぜひ岩内町のブースにもお立ち寄りください。岩内海洋深層水ののぼりが目印です。

たら丸君のブログで大宣伝

 岩内のマスコットキャラクターのたら丸くんのブログが、 ぐうたび北海道 というサイトにあるのを、以前ここでもお話しました(9月8日付)。綺麗な写真をふんだんに、岩内の町やお店のPRなどを、独特の岩内弁を使って紹介しています。

 そのたら丸くんのブログで、なんと弊社の商品が紹介されました。2年ほど前に、貫田シェフが岩宇地区の食材を使って、パエリアを作ってくれました。その時、味のベースに「にしんのおかげ」が使われたのですが、その写真も載っています。

 折しも、ちょうど今期のスケトウダラ漁が始まった時に合わせ、一八を紹介していただきました。たら丸くん、ありがとう。岩内のファンの皆さま、私のブログとたら丸くんのブログ、両方のご愛顧を今後ともよろしくお願いいたします。

 しゃべることができないたら丸くん。めんこちゃん、にしん伝心、切込隊長、・・・と続く弊社の面白ネーミングを、実はとっても気にいってくれているのを私は知っています。どんな表情をしてたかって?買ってくれたらこっそり教えてあげるよ。

スケトウダラ漁が始まりました

 岩内の特産品、釣たらこの原料となるスケトウダラ。その漁が7日から始まりました。昔、多い時には100隻の数を超えていた、はえ縄スケソウダラ漁の船も、今年はとうとう3隻まで減ってしまいました。

 はえ縄という漁は、網と違って1本の縄に何本もの餌のついた釣針をつけ、それを海に流し込みます。時間をおいてから、その縄を回収すると、スケソウダラが生きたまま上がってくるというものです。

 網の漁は、海中で死んでしまいます。ですから、はえ縄で漁獲するほうが、断然鮮度がいいスケトウダラなのです。しかし、はえ縄の仕掛けを作る手間や漁の効率は、網の漁に比べれば、格段に悪いのです。

 水揚げが少なくなった理由は一つだけでなく、さまざまな要因が複雑に絡んでいるとされています。少なくなったスケトウダラ漁をなんとか踏ん張って続けている漁師さんには、かけた経費の下にならない漁があってほしいと願います。

 写真は初水揚げのスケトウダラです。一番下をご覧ください。釣針がついています。卵はまだ未熟ですので、たらこの原料にはなりません。やはり寒くならないと、卵も熟してきませんね。

調味料選手権2011は入賞でした

 日本野菜ソムリエ協会が主催する、 『調味料選手権2011~新定番調味料を探せ!~』の最終審査会が、11月3日に東京渋谷で開催されました。全国から選ばれた63品目の中から、11商品が最終審査へ。その中に、弊社の「にしんのおかげ」が入りました。

 当日、調味料マイスターと呼ばれる資格をもつ方が、担当の商品を3分ほど一般参加者にアピールし、その後、生産者が商品について1分程度アピールします。壁側には、商品が並び、試食していただきながら、生産者が説明をします。最後に審査用紙を投票箱に入れます。

 11品から上位の5位まで決定し、残りは入賞という形になります。にしんのおかげは、そこで入賞でした。他の商品を見ると、どれも素晴らしい商品ばかり。どの商品が選ばれても、甲乙つけがたいものばかりでした。

 上位には食い込む事はできませんでしたが、調味料マイスターや野菜ソムリエ協会などの多くのスタッフ、一般のお客様に「美味しい!」と言っていただきました。また、大豆を使わず、ニシン、麹、食塩だけでこの味を出せたということに、驚かれた方がたくさん。

 今回は、食ということに、日本各地でいろいろな取り組みをして、単に商品を売るということだけにとどまらず、努力されている人たちがいる。そして、それらを都会で伝えようと努力をしている人たちもいる。そんな人たちと交流ができた事が何よりと考えます。もちろん、これを機に「にしんのおかげ」の消費、ニシンの消費に繋がっていく事も願っています。

 写真は、「にしんのおかげ」の商品アピールを担当していただき、お世話になった調味料マイスターの伊能さんと。何年ぶりかの女性とのツーショットで、汗ばんでいます。笑ってください。