ハグマート

 札幌市の狸小路5丁目に道産食彩HUGマートというお店があります。道産食材の直売店です。ここに、一八の「にしんのおかげ」と「めんこちゃん」が売られています。

 生鮮食品もあるし、加工食品もあります。またHUGイートでは、屋台風に11店が営業していて、道産の美味しいものがたべることができます。ちょっとのぞいてみると楽しいですよ。スタッフの方たちは、商品陳列に朝から大忙し。元気な声で「いらっしゃいませ~」と活気があります。

 狸小路といえば、札幌の大通とすすきのの中間に位置して、1丁目から7丁目までアーケードになった商店街です。歴史もありますね。私たちの年代では、TVCMの「ぽんぽこ~、さっぽろ~、ぽんぽこ~~、た~ぬ~き~こ~~じは・・・・・・・」というテーマソングを思い出します。一時は客足が遠のいて大変だというお話もありましたが、今は国際色豊かな客層と、ホテルなどの昔の商店街では考えられない建物まであります。お近くに行きましたら、狸小路に足を運ばれ、5丁目HUGマートを覗いてみてはいかがでしょう。 

ニシン部会

北海道水産物加工協同組合連合会

 北海道の水産加工を営む企業は、地元でそれぞれ~加工組合などという組合に所属し、それら地方の組合をまとめた組織を、北海道水産物加工協同組合連合会(通称:加工連)と呼びます。札幌に本部があります。

 22日はその加工連でニシン部会というものがあり、ニシンを取り扱うそれぞれの組合の担当者が出席し、意見交換をしました。日本海側の加工屋さんを中心に、ニシンで商売をしている方はたくさんいます。北米で漁獲されたニシンを輸入し、年間の仕事の柱にしているのですから、ニシンに対する思いは真剣そのもの。会議中は顔には出さないものの、今年の価格はどうなるのか、数の子は供給量はどうなるのかなどという話題は尽きません。

 まぁ、難しい話はここではおいておいて。久しぶりに札幌に出ましたら、若い女性が夏のファッションで足早に歩いている。都会だなぁ~。道庁赤レンガの前を通ると、中国のセレブと思われる女性の観光客が写真撮影などしていました。観光としての札幌は本州の人たち、そして海外の人たちにとっては確かに魅力がありますね。

 その人たちが岩内まで足を伸ばしてもらうには、何が必要か?私はモノやイベントではなく、まずはホスピタリティーだと思います。話が脱線してしまいました。

夏至

 6月21日の今日は夏至。札幌の日の出は3時55分に対し、東京は4時25分。日の入りは札幌が19時18分に対し、東京は19時00分。日の出は30分、日の入りは18分の差があるということです。

 朝目覚ましがなるとき、真っ暗でないというのはとてもありがたく感じます。冬は真っ暗に起きて、真っ暗の中を帰ってくるのですから、気持ちの上でも違います。ただ、市場勤務で朝が早い人には、関係ないですか。

 サマータイム導入は私としては賛成です。夏場の日の長いことを有意義に使うことができると思います。北海道はそんな意味でも夏の日は長いのですから、柔軟な考えを持ってもいいと思うのですがね。毎年そんな声が上がっても、実行に移すことは難しいようで、マイナス要因を羅列する反対勢力に押し切られてしまうのが現実です。

 一年で一番日が長い日。残念ながら曇り空でどんよりしたまま。お日様を拝むことはできませんでした。今日を境にまた日が短くなっていく。冬至のことを思うのは早いけど、山あれば谷あり。商売も同じ。谷あれば山もある。でも歩き続けなければ、進まない。季節は黙っていても進む。歩こう、歩こう!

小樽運河ロードレース大会

 20日、小樽でハーフマラソンに出場。組合のNさん、同業者のTさんは、洞爺湖の10kに続いて今回ハーフ初の挑戦。行きの車の中ではNさんは、フルマラソンに出たいなど話に出していて、失礼ながらあなたの練習量で??じゃないなど冗談っぽく言ってました。Tさんは、地元でシューズを買ったらしいのですが、それってトップランナーの本番用の靴ではありませんか。2時間10分で足切りだから、回収車に乗らないように頑張ろうと二人の誓い。今シーズンに入ってハーフ3回目のお醤油屋のMさんは足に故障を抱えながら、なんとか2時間を切りたい。

 結果はNさん、Tさんは回収車には乗らずに、2時間7分(写真の二人)。Mさんは念願の2時間切り。おめでとう!終わってから温泉に入って、いつもよりビールの量が多かったです。昨年までは私一人で参加して、一人ですぐ帰ってきていたのですが、こうして終わってから美味しいビールを飲むことができるのはとても楽しいものです。

 回りを見回しても、職場で参加している人たち、一人一人5kや10kに参加して、ゴールしてきては笑顔でたたえ合っている風景はとてもすがすがしいものです。倒れこんでいる姿も、実は達成感の笑顔も含まれていて、見ているこちらも笑顔をもらえる感じです。

 参加した中に、止まれの▽のリックを背負ったおじさんがいたのをご存じですか?途中で抜かせていただきましたが、それなりの年齢なのに、力強い走り。抜くときに、「素晴らしい走りですね」と言うと「だれが?あんたのほうがすごいよ、がんばって!」という言葉をいただきました。この方は、沿道でボランティアをしている学生さんたちが「ガンバでーす」と声をかけてくれる人すべてに、「ありがとう!」と言って走っているのです。私はとてもそんな余裕はなく、せいぜい手を挙げる程度なのですが、これって、なかなかできることではありません。これからも楽しく走ってくださいね。

 私の成績は1時間30分。フルはまずまずなんだけど、ハーフはなかなか縮まらないなぁ~。スピード練習をもっとしないとダメかな。ちょっと酔っぱらっちゃったけど、帰りのバスで熟睡。気持ちよ~い気分になりました。また明日から仕事がんばろっと。

濃霧

 写真のように、12日は朝から濃霧の状態で、港もほんの少し先しか見えませんでした。街中も霧に包まれていました。

 道東の釧路や厚岸方面では、夏場ではめずらしくない情景でしょうが、岩内でこのような濃霧になるのは珍しいことです。きっと、前回の話題にも出したように、海水温が影響しているのでしょうか。

 気象の異常現象に、強風があります。昔から岩内は風が強い場所ではありますが、近年は突風のような風が多くなりましたね。その突風により屋根が飛んでしまったり。先月の工場のドアが倒れたりと。

 空き地が目立ってきたせいもあるのでしょうか。今まで建物にさえぎられて風がこなかったのに、解体して風が急にあたるようになって、屋根がはがれたりと。

 一八の倉庫も例外ではなく、先日の雨で雨漏りが。しかし、これは冷静に考えると、風の影響というよりは、老朽化が原因と言った方が正確かも。一八はそんな建物があちこちに。老舗ほど、そんなことをいっぱい抱えていると思います。

めんこちゃん

 一八の商品に「めんこちゃん」というものがあります。発売して岩内町だけでそれなりの知名度にはなったと思いますが、札幌進出は遅かれながら、今年の5月からになりました。

 発売してからはもう10年を越えますが、発売するまでは2年ほど試行錯誤し、ようやくこの味にたどり着きました。原料は釣たらこ。一腹ずつ丁寧にほぐして、明太子味の調味に漬け込みます。この調味の味を決めるのに、かなりの実験を繰り返しました。北海道には似たような商品がありますが、どこにも負けない自信はあります。

 使い方はスプーンですくって、あつあつご飯の上に乗せて食べるのが王道。スパゲッティに合える。トーストにぬって焼く。おにぎりの具。イカ刺と合える。などなど。お料理好きの方なら、いろんなお料理に応用が出来ると思います。

 ネーミングはいいでしょ。地元の資材を扱う「マルヤパック」のK営業マンが、苦心して考えた名前です。北海道弁の「めんこい」と明太子の「めんたいこ」の言葉を掛け合わせました。道外の皆さんは「めんこい」という言葉、わかりますか?「かわいい」を意味します。

 岩内のある居酒屋での一風景。男女のグループが一人の女性のお誕生日をお祝いしていました。皆、誕生プレゼントを一人一人渡していました。ある男の子が『めんこちゃん』を渡して「これうめえんだぜ(おいしいんだよ)」。その後どうなったかわかりませんが、私はこの2人の幸せを本気で応援するぞっ!

海水温が低い

 ここのところの低温のせいなのか、エルニーニョが影響しているのかわかりませんが、新聞に出るように海水温が低いようです。俗に言う「温暖化」の影響ならば海水温は上昇するだろうと思うでしょうが、いろいろな要因が絡んで低温になっているようです。

 そのせいか、岩内町は今年はすっきりしない霧のような天気が多いです。今朝のテレビでもやっていましたが、北海道の太平洋側の地域では、霧の日が6月に入ってからほとんどのようです。これでは観光にも影響が出るし、農作物にも影響が出ますね。

 魚の世界で見ると、日本海を北上したり南下したりする魚で代表的なのが、イカです。冬の漁場は九州まで南下。夏になると北海道まで北上。6月に入ると函館から始まって、岩内にも例年ですと結構なイカ釣り舟が集まってくるのに、今年はまだまだですね。

 どうしたのかな?海もちょっと人間のわがままに怒っているのかもね。

 さて、この新聞は「日刊みなと新聞」6月16日付の一面です。新聞業界も大変なようですね。新聞記者のみなさん、大変なのはわかりますが、自身の足でしっかり取材してくださいね。

社員旅行

 身欠にしんの春の繁忙期も一段落。今日は社員旅行に出かけています。私は留守番。 旅行に行く女工さんたちは、いつもと違って化粧ばっちり、おめかしスタイルです。今回は道南方面グルメの旅。せっかくの旅行ですが、16日の岩内は雨。現地はだいじょうぶかなぁ~?

 いつも一生懸命に働いてくれる女工さんたち。彼女たちにとって、上げ膳据え膳が何よりの楽しみということです。そりゃそうだよね、日中は工場で働いて、家に帰ったら、掃除洗濯炊事、後片付け。つくづく良く働いてくれると思います。岩内の女性はすごいよ。

 工場が止まっているときに、毎年工場内の修繕や改造をします。本当は新しい工場をドン!と建てたいけどね。それができないから、ちょっとずつ。今年は乾燥機を少し手を加えました。乾燥機は365日ほぼ休みなしで動いています。夏場に故障しやすくなってきたので、暑くなる前に対策を。

技術相談

地方独立行政法人 北海道立総合研究機構 産業技術研究本部 食品加工研究センター 

 うわぁ~~、と思わず言ってしまう、長ったらしい名前。この4月からついた道の研究機関の名前です。今までお世話になったことがある人は、「食加研」と言えばお分かりでしょう。私の「にしんのおかげ」は、ここの研究から生まれた基礎技術を応用したものです。ここの研究員の方々、いうなれば生みの親でしょうか、濱岡さんと山田さんが現場に来て、私の問題点を探って相談に乗ってくれました。

 この技術は「北海道さかな味噌」という言葉でおおきなひとくくり。北海道内ではこの技術を利用して商品化に取り組んでいる企業が数社あるようです。どの魚を利用するかは、その企業の地域性や、扱う原料によって違いがあります。一八は、毎日ニシンを加工しているので、ニシンを使って挑戦したのが2年前の1月。お二人に言わせると、一番難しい魚を私は最初に手を付けてしまったようです。

 しかし、難しいからと言って逃げ出すのはイヤ。試行錯誤の連続。ニシンは脂分が多く、発酵を邪魔してしまう云々。最初に教えてもらった魚肉、米麹、食塩の配合比率ではどうもうまくいかず、何パターンもの配合を繰り返し、ようやく商品化されたのが昨年7月でした。

 その後もいろいろな問題点などが浮上し、そのたびに岩内町地場産業サポートセンターの釜谷さんや、食加研のこのお二人にいろいろと相談に乗ってもらったりしました。こんなちっぽけな会社が新しいことを作りだすというのは、そう簡単にできるものではありません。公的な研究機関に技術的な協力をしてもらうことは有り難く、心強く感じます。 研究員の方々の知識は確かにすごいですよ。その知識を上手に生かして商品づくりに結び付けるのが、私たちの仕事です。

 食加研のみなさん、岩内町地場産業サポートセンターのみなさん、これからも私たちの下支えをよろしくお願いします。

暖簾(のれん)

会社のお店の前にある「のれん」を新調しました。

 前の暖簾は布製の染め上げたもの。雪、雨、風によって数年持たずして、ぼろぼろに。岩内の自然をご存じの方なら、このぼろぼろになる状態は想像つくと思います。

 今回は岩内の老舗「村本商店」で作ってもらいました。生地は風雪に耐えることができるように、頑丈なテント生地です。このお店、岩内では有名なのですが、お店は一八同様非常にシックな作りです。お愛想のよいご夫婦でお仕事されて、仕事内容もしっかりして早いです。

 最近では、山菜取り用のリュックサックなどの商品は、丈夫でしっかりした作りだと静かなブームになっていると聞きました。ホームページをのぞいてみてください。お勧めです。

 大きな暖簾。これで、千客万来!となりますように。甘い甘いとおっしゃる皆様方、わかっております。暖簾を変えただけでうまくいくなんて、そんな商売は甘くはない。でも、がんばらなくっちゃという気持ちの変化は出ましたよ。これをご覧になった皆さま、実物の一八の暖簾を見て、お買いものに来ていただけるのをお待ち申し上げております。