お墓に咲く、菜の花

ひと雨がありました。上がったあとの晴れた空は気持ちがいいですね。空気中のほこりを落としてくれて、岩内岳がいつもよりも近くに感じたりします。

今朝、女工さんを迎えに、東山地区のお墓の横を通り過ぎる時、菜の花が一斉に咲いていました。ここにも北海道の春です。

岩内町のお墓は、東山地区と野束地区の二つにあります。この東山地区は、岩内の港を一望できる場所にあり、とても眺めのいい場所にあります。写真に見える鉄塔は携帯電話の電波塔です。ここには昔、無線局というものが存在し、漁船との交信する場所になっていたのですが、今はその役目を終え廃止となっています。

この菜の花の黄色と青空、海の青がとてもきれいに見える今の季節。夕方になるとその絵の配色が水平線に沈む夕日のグラデーションへ。これはなかなかな風景ですぞ。あなたのその眼でお確かめください。

「にしんのおかげ」のお料理

大豆を使わず、ニシンと米麹、食塩だけで作った味噌状の調味料「にしんのおかげ」。

いろいろな料理に使うことが出来ます。

一番シンプルなのは、あつあつご飯の上に乗せて食べる。お子様にはこの「にしんのおかげ」とバターを混ぜて、あつあつご飯の真ん中に穴をあけて、それを入れて食べる。

北海道の人なら一度は経験のある、バターご飯。バター醤油ごはんにして食べる人もいますが、「バターニシン味噌ごはん」なんていかが?

さて、この写真は、私の奥様が「にしんのおかげ」を使って、おかずを作ってくれたので、ご紹介を。

『ホタテとアスパラのニシン味噌マヨネーズ焼き』

耐熱皿にゆでたアスパラ(写真は路地ものです)とベビーホタテを入れて、マヨネーズとにしんのおかげを乗せ、その上にピザ用チーズをかけてオーブンで5分焼く。

とのことです。大雑把な性格の奥様ですので、何をどれくらい入れたかなど聞くと、「少し」とか「たくさん」とか、大さじ1杯などという言葉は間違っても出てきません。

この「にしんのおかげ」は乳製品ととても相性がいいので、是非お試しください。今までにない味を楽しむことが出来ます。そして、何より無添加ですから。

はっくしゅ~ん!

昨日、気温が上がり、本日南風。これは来ました。何がって?アレルギーの季節です

ここ北海道は、スギ花粉アレルギーの方はあまりいなくて、その代わりシラカバアレルギーの人が多いのです。私はこの春の部と秋の部にそれぞれ症状が出ます。事前に薬の処方をしてもらい、対策はいろいろととっているのですが、ひどいときはどうにもならないほど、くしゃみ鼻水の連続。当然仕事に支障が出ます。

実は私は子供の頃からこのアレルギー症状は出ていました。私が小学校、中学校の頃は、花粉アレルギーなんて言葉は一般的ではなく、「お前はすぐ風邪をひく弱いやつだ」とレッテルを貼られていたものです。今ではその花粉アレルギーは当たり前になったので、説明に苦労しませんが、事務所で私がくしゃみをすると、社長は私が寒くてくしゃみをしているものと思い、すぐにストーブをつけたりします。何度「アレルギーなんです」と言っても、同じようにストーブに火がついて、息苦しくなって逆効果。

東京在住のときは、4月の上旬が一番ひどくなり、偏頭痛までなって、微熱まででるほど。桜の季節と重なっていたので、てっきり桜がアレルゲンと思いしや、違う草木の花粉のようでした。北海道では1ヶ月症状にずれがあります。

アレルギーを持っている人はちょっとわかってもらえるでしょうか。そんなあなたは「鼻水の友」と呼ばせていただきましょう。

写真は地場産業サポートセンター前ののぼり。南風ではためいています。後方は岩内岳。

日本海青マス

この写真は、先週連休明けに市場から買ってきた青マスです。定置網でとれたものです。

ここ岩内では、マスを大きく2種類に分類し、本マス、青マスと言っています。本マスの標準和名はサクラマス。青マスの標準和名はカラフトマス。昔から、岩内沖では、この青マスの漁が盛んで、網ではなく、はえ縄の一本釣りでとっていました。5月ものよりも6月もののほうが脂がのっていて、「サケよりやっぱりマスだべ」という、マス好きの方がたくさんいらっしゃいます。

20年ほど前までは、岩内でマスの釣り船もあったのですが、全船撤退。檜山地方の船があったものの、平成5年、南西沖地震によって奥尻を中心に漁港が大きな被害を受けたのを境に、檜山地方のマス釣り舟がなくなってしまいました。

スケソウダラでも同じなのですが、網で獲るのとはえ縄で獲るのでは、コストがまったく違います。手の込んだ仕掛けをはえ縄漁ではしなくてはなりません。でも、生きたまま釣り上げるので鮮度は抜群です。

価格破壊だの、効率主義だのと言っている間に、次代の流れに逆らえず、マスのはえ縄漁は消えてしまいました。

一八では7.5kの木箱に一日で千数百箱を塩を切って作ったこともありました。今ではそんな風景を覚えている人は少なくなってしまいました。

岩内の青マス。うめぇど~。

岩内平野

昨日、今日と天気がよく、桜もあちらこちらできれいに咲いています。

来週の洞爺湖マラソンを前に、34k走をしてきました。

走らない人にとっては、なんでそんな距離を走るの?と思われるでしょうが、フルマラソンを走るためには長い距離を走る練習というのは、当然のことなんです。

信号で止まりたくないので、信号がないところ。周回コースではなく、なるべく四季を感じるワンウエイコース。となると、岩内平野を一周するのです。でも、自販機が無いところを走るので、水分補給は必要ですから、背中にキャメルバッグというのを背負って、ホースで少しずつ給水しながら走ります。

写真は、その積丹半島の付け根にあたる平野を撮ったもので、わかりにくいですね。山からニセコの雪解け水が勢いよく流れ、畑ではトラクターがピッチを上げて耕しています。遠くに白く見えるのは、ビニールハウスが光に反射しています。

ラジオや音楽を聞きながら走ることもありますが、今日はこの自然の音を楽しみながらいろんなことを考えながら。元気に走れることに感謝して、明日からまた仕事頑張りましょう。

身欠にしんの煮しめ

昨夜、「酒楽ひらき」というお店で、数名で会食しました。

今が旬の、竹の子と身欠にしんの煮しめ料理。とっても美味しくいただきました。

ご存じの方多数と思われますが、北海道で竹の子と言うと、細い笹の子を意味しまして、本州で一般的な竹の子は太い竹やぶに生える竹ですよね。

山菜の季節となり、山に入って竹の子、ぜんまい等を取ってくるのが好きな方には、ぜひ身欠にしんとの炊き合わせをお勧めいたします。

やはり岩内に行って食べたいと思われる方は、このお店に行って召し上がるといいと思います。

お店に入ると、まるで普通のお宅にお邪魔するような靴を脱いで、リビングに入って行く感じ。畳の座敷とテーブル席もあります。食材は決して高価で派手なものではないのですが、旬のものをじっくり手間をかけて美味しさを引き出しているのがいい感じなんです。

行かれる場合は予約されるほうがいいですね。身欠にしんの煮しめを食べたい方は、メニューにはないので、その旨を言っていただく方がいいと思います。

「一八の専務のブログを見た」と言っていただければ、話は通じると思います。

場所は「ホテルいのう」さんから山の方へ下って200mほどの角にあります。見た目は普通の一軒家です。

午後5時~10時 定休日 日曜、月曜 電話0135-62-7808

カラスの巣

春の4月から6月にかけて、カラスが巣作りをしています。

これが困ったもので、電柱の上にある機材の上に作ったりするのです。

地方や都会の方で、これに悩まされている方は結構いらっしゃるのでは?

会社の近くの電柱の上で、毎年のように北海道電力の人が、ヘルメットを着用して巣を取り払う風景があります。(命がけ?御苦労さまです)

取り払った後は、黄色のくるくる回る風車を取り付けて、そこに二度と巣作りをしないようにしています。

賢くなったとはいえ、やはり愛嬌のないずる賢い行動は、好きになれません。

食品を作る者にとっては、その鳥たちが落とす糞によって、衛生問題が発生します。とにかく近寄らせないために、餌になるようなものは工場から出さない。隙を見せない。たまには威嚇する。

でもね、生きるのに必死なのもわかるんだよね。だったら、もうちょっと謙虚な行動をしなさいと言いたいよ。

ニシンの三平汁

岩内町地場産業サポートセンターという研究施設で、水産加工の同業者が数名集まり、ニシンの三平汁を作りました。

今日、作ったのは、1か月かかって作った糠鰊(ぬかにしん)。

最近は1週間程度の漬込む、いわゆる浅漬けが主流ですが、今日は昔ながらのしよっぱい本漬を利用。

海洋深層水の脱塩水に、具として、糠ニシン、大根、ジャガイモ、人参、しらたき、いんげんを入れます。

これだけで、塩等の調味はいれず。糠ニシンから出る塩分だけでちょうどいい感じ。

昆布だしをちょっと入れる方がうまみがどんと引き立ちます。

糠ニシンは、塩分の濃度にもよりますが、鍋に入れる前に切ってから水さらしをするほうがいいと思います。やりすぎると、うまみも抜けてしまいますのて゜ご注意を。

この鍋、男だけでああでもない、こうでもないと悪戦苦闘。男料理でおおざっぱ。でも、しっかり計量するのは忘れずにやっておきました。

岩内町のイベントにこの鍋を出しましょうというこになりました。詳細はまた後日。鍋の名前を何にしようかな?と考えています。何かいいネーミングあります?

鰊の三平汁に挑戦してみたい方、糠ニシンは一八興業水産株式会社からお求めを。

観桜会

所属する岩内海産商協同組合の観桜会が8日にありました。

桜の花の下でお酒? 寒くて冗談ではない。

ここ数年は居酒屋で、ワイワイガヤガヤ。人の話も聞けない状態。今年は落ち着いてお寿司屋さんの上の部屋で。

所属会員が年々減少し、さみしいなぁ~。お酒の好きな人も廃業してしまったし。

でも、ある会社の息子さんが帰ってきて手伝っていると、ごあいさつも。

若手が入ることは、気持ちの上でとてもいいですね。

若手に交じって久しぶりに4次会まで流れ、午前様に。私はシンデレラ。かぼちゃの馬車に乗り遅れると、翌日は辛い仕打ちが待っています。

あ~、あそこで帰ればよかった。と毎度反省しても、なぜ数日すると忘れるかね。

冬の置き物

岩内の海洋深層水の取水場所の裏手にある、雪捨て場。

真冬は雪の山に変化していましたが、春になってどんどん雪融けが進むと、このように真っ黒となります。雪に付着していたごみ、ほこり、が「濃縮」されるのです。

この山がなくなるのは何日頃でしょうか。このペースでは、5月中旬でなくなると思います。

岩内にドライヴにこられたら、きれいな観光名所だけでなく、こんなところも見つけてみてください。

もっとも、この雪山は雪が降る地域では珍しいものではないでしょうが。私のお勧めは、ここの反対側のニセコの山々。晴れた日にはなかなかいいものです。

今度はニセコ連峰の雪がだんだん少なくなっていくのをお楽しみください。